ラプソディー
冷たい床
無機質な床に体温を吸われる。
「今は、朝・・・か。」
一体どれだけの間ここに閉じ込められているのだろう。
1週間?
1ヵ月?
1年?
それ以上?
もう時間感覚がない。
季節は、冬なのだろうか。
それとも、もう春?
夏ってことはないだろう
秋は・・・有り、か。
ふわぁと、欠伸をした。
世間では私のこと、
どうなってるんだろう・・・。
未だに行方不明だって
毎日ニュースでやってる?
警察が躍起になってるだけで、
もうニュースになんてなってない?
それとも・・・
もう、警察からも世間からも忘れられた存在になった?
・・・まぁ、いいか。
この籠の中にいれば、何も考えなくていい。
勝手に時間が過ぎてくれる。
狂詩曲こんな生活に慣れた私然り
こんなとこに閉じ込めてる征十郎然り
もう手遅れな程
お互いに狂ってるのかもしれない