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あの頃の俺は本当に馬鹿だった。




怪我のせいで1ヶ月バスケができず。




その間にベンチや2軍の奴らにレギュラーの座を奪われるのが恐くて。



勝手に荒れて、バスケも退部しようと考えていた。




けど、その理由も思いつかず。




退部のための理由にしようと思ったのが頭の良かった彼女。
哀恋と同じ大学を志望し、そこへ行くためという理由だった。




しかしそんなもの、彼女には全部見抜かれてて、




そんなことですれ違って。




それで…、




今でも思い浮かぶ。




あの鮮やかな紅。




スローモーションのように倒れていく哀恋。




何度も夢で魘された。




だから、お前は何も悪くない。




「俺が、悪いんだ…。
全部…全部、俺のせいなんだ。」







「…みゃーじは、私のこと好きだった?」







「だった?過去形なんかじゃねぇよ!
今でもずっと好きなんだよ、お前の事が!!」




だから、ずっと…例え1週間しか一緒にいれなくても。
ずっとずっと一緒にいて、1人になんかさせないって決めて。




「私ね、多分今でもみゃーじのこと好きなんだと思う。
きっと、そんな感情も忘れちゃってるから自信はないけど…。
でも、他の誰といる時よりもみゃーじといる時間の方が好きだって思ってるから。」







「哀恋…。」







「だから、謝らないで。
私は今のままで十分すぎるほど幸せだから。」




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だからね。貴方の涙なんか見たくないの。











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