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「宮地はまだか?」







「哀恋センパイんとこ寄ってるっス。
けど、そろそろ来るんじゃないっスか?」







「茨路!?
って、お前らわかって…、」







「るっスよ。
つーか、忘れられるわけないっしょ。」




この終わらないメビウスの根源。




それを忘れられるほど浅はかな人間じゃない。




「俺、あの事故が起きるちょっと前まで哀恋センパイのこと好きだったんスよね。
ぶっちゃけ、何で宮地サン?って。
けど…やっぱり俺じゃないんだなって。その時、思い知らされたんス。」







「…だから何なのだよ。」







「だから俺は宮地サンのやり方を応援したいんだよ。」







「よーっス。」




言い終えると同時に飛んできた声。




「遅いぞ、宮地!」







「悪りぃわりぃ。」







「ごめんなさい。」







「哀恋センパイは大丈夫っスよ!」




9:45

だから、これでいい。











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