大輝と賑やかな昼休み
「大輝ー!」
さっきまでいた屋上の扉を
思いきり開けて、叫ぶ。
「んだよ。
うるせーな、紫穂。」
「一緒にお弁当食べよー。」
「あ゛?
あぁ、もうそんな時間か。」
ふわぁ、と大きな欠伸をする大輝。
「ほら、パン持ってきてあげたから。」
パンの入ったコンビニの袋を投げる。
「また、勝手に漁ったのかよ。」
「いーじゃん、別に。」
「しゃーねーな。」
「よっしゃ。
ついでに一個ちょーだい。」
あれ?
そういや、さっき敦にも言ったな。
「はぁ?
またかよ紫穂!!」
「いいじゃん!
そんだけあるんだからさ!!」
こんもりと盛られたパンの山を指差す。
「これは、俺のだ。
誰がお前にやるかよ。」
「酷い!
このボクが頼んでるのに。」
「残念だったな。」
悠々と袋を開けるガン黒。
・・・ムカついた大輝と賑やかな昼休み「・・・隙あり!」
「返せ!」
「やなこった!
意地悪ガン黒。」
「よしっ、
首洗え紫穂。」