自分だけの道を







「テツは誠凛。
大輝とさつきは桐皇。
真ちゃんは秀徳で、涼ちゃんは海常。
敦は秋田の陽泉で、征君は京都の洛山。
・・・見事にみんなバラバラだね。」







「紫穂っちは
どこに行くんスか。」







「どこだと思うー?」




ボクにはこれと言って何も無いけど。




「教師、か。
希望職業は。」







「さっすが征君。
わかってるね!」







「紫穂ちん、何で〜?
めんどくせーだけじゃん。
教師なんてさ。」







「うーん。
多分、楽しかったから・・・かな。」







「楽しかったから?
お前らしくないのだよ。」




実を言うとボクにもよくわからない。




でも、正式な部員じゃないとはいえ
このバスケ部で、
バスケ部のメンバーといることが
ずっと楽しかった。




「だから、かな。」







「は?
意味わかんねーよ。」







「そうだね。
帝光バスケ部レギュラーと
さつきのおかげだってこと!」




沢山の思いを共有した。




大好きな友達。








自分だけの道を




正しいかなんて分からない。




でも、間違ってても
いいんじゃないかな。




だって、ボク達にはまだ




沢山の未来と希望と




それらを支えてくれる
沢山の仲間がいるんだから。




何もまだ1つに絞る必要なんか無い。







e n d.








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