理由なんてない
「どーだっていい、か。」
どうでもよかねぇよ。
あの人は身内だ。
どうだっていいはずがない。
けど、
「性に合わねーな。」
ゴダゴダ考えんのは。
「気付けよ、若松サン。」
本当の意味であの人を助けんのは、アンタだってことに。
他の誰でもねぇ。
俺に出来ねぇことが、アンタならできる。
運命、なんてガラじゃねーけど。
理由なんてないただ、あの人
…紗枝サンのことは俺が1番知ってる。
理由なんてねぇけど。
アンタと##NAME2##サンが逢ったってことを聞いた時、
直感したんだ。
“この人を救うのは、若松サンだ。”
「青峰君…?」
「嫌んなるぜ、全く。」
不思議そうな表情をするさつきの横を通り過ぎた。