また過ちを犯す




「くそっ…。」




俺はまた何も出来なかった。




「若松サンじゃねーか。
アンタがサボりとか、雨でも降るんじゃねーの?」




そう、確かに今は授業中だ。




だが、よりにもよってコイツに言われることになるとは…。




「青峰…。」







「んだよ。
ここは俺の場所だ。
嫌なら他に行きやがれ。」




そう言うとデカい欠伸を1つして
その場に寝転んだ。




くそっ、イライラする。




「あー、そうそう。」







「んだよ。」







「アンタメカケの東雲サン、だっけ?
さっき保健室行ってたぜ?
何かあったのかもなぁ〜。」



吃驚して、青峰を見れば、




ニヤリ、と嫌な笑みを浮かべていた。




「…っち。」




とりあえず、コイツは後だ。




屋上を飛び出した。







「…ったく。
手のかかるセンパイだってのー…。」







また過ちを犯す




「珍しーやん。
お前が若松に声かけるとはな。」




「別に。
ただの気まぐれだよ。」




「邪魔、するつもりか?」




「どーだっていいね。
アンタらが東雲サン挟んでやってることに興味なんざ湧くかよ。」




「さよか。」











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