笑顔は陽
「あ゛ーだりー」
翌日。
授業をサボって屋上へ。
(赤司にまた何か言われっかもなー)
ふわぁと、大きな欠伸を一つ。
「ねみぃー」
「こら!
寝るんじゃない!!」
「げっ、彩歌」
タイミング良すぎだろ・・・
「まったく。
征君に文句言われるの私なんだからね?」
「・・・お前もサボってんじゃねーか」
そう言うと、はぁ、と大袈裟に
でもどこか勝ち誇ったように溜息を吐いた。
「私は、大輝を探し出す名目があるから
サボりにはならないのだよ」
「・・・緑間風に言うな
イライラする」
「人事を尽くして天命を待つ、なのだよ」
悪戯っぽく笑う彩歌
その笑顔は、本当に眩しくて
瞳を細めた。
「そんなにシバかれたいか」
「いーだ
大輝には出来ないよ!」
「そうか、そこで待ってろ」
「待てと言われて待つバカはいません!!」
言うが早いか屋上をさっさと飛び出す。
それを追って、屋上を出る。
笑顔は陽「彩歌!」
「やっと来たか、青峰」
あっ・・・・・・
「やーい、引っかかったー」
眩しい満面の笑み。
・・・まぁ、いっか