色の凍結
「おめでとう、全中3連覇」
「あぁ」
「・・・私さ、好きだよ大輝のこと」
「!」
もう、ずっと前から。
最初にプレイを見たとき
一瞬で捕らわれたのを今でも覚えてる。
「・・・でも、今の大輝は好きじゃない」
「・・・何でだよ」
「私は、バスケを好きだ。
って言ってた大輝が好き
・・・でも、今の大輝のプレイは
観てて全然楽しそうじゃない」
昨日の試合も
淡々として
冷めてた。
「だから、私は大輝とは付き合えない
・・・・・・でも、待ってるから」
一昨日のように
今度は、私がしっかりと大輝の瞳を見る。
「大輝が、唯一だと言える
・・・心の底から楽しんでプレイ出来る人とであって
また楽しいって言ってくれる日を
ずっとずっと待ってるから」
絆の連結だから、私の事を忘れないでください。
私達の間に絆があったことを
また貴方が笑ってバスケが出来る日まで
ずっと信じさせてください。