運命の時
「「・・・あ」」
大輝に言われたとおり
観に来た全中の決勝
廊下でたまたま鉢合わせた
・・・バスケ部のレギュラー
「彩歌ちん
もう、大丈夫なの?」
「・・・うん
ありがと、敦
・・・じゃあ、頑張って」
「あぁ
必ず3連覇する」
「うん」
たったそれだけの会話を交わしてすれ違う。
「彩歌」
刹那
「昨日のこと、全部本当だからな」
そう、大輝に告げられた。
「うん」
胸が、痛かった。
確かに私は大輝が好きだった。
でも、それは・・・
運命の時「帝光中、3連覇です!!」
どっと沸きあがった観客席。
バスケ部の部員。
そして、レギュラーの皆。
そんな中
1人で会場を出た。