部活の闇
「あの･･･黄瀬センパイ」
「ん？」
振り向けば居たのは後輩達。
何のことか予想する事は容易だった。
その上でわからない振りをする。
「彩歌センパイ
もう退院したんですよね？」
はぁ･･･。
やっぱり、っスか。
「彩歌はもう来ねーよ」
「あっ、青峰先輩！？
来ないってどーいう･･･」
「アイツは･･･彩歌は
バスケ部を退部したんだよ」
「青峰っち！！」
青峰っちはそれだけ言うと
ボール片手に体育館を出た。
「ちょっ、待って･･･！
黄瀬先輩！どーいうことっスか！？」
食い下がる後輩達
「だから･･･」
「あとは、自分達で彩歌さんに訊いてください」
「黒子センパイ･･･？」
「僕達から君達には話せません
･･･行きましょう、黄瀬君」
黒子っちが助け船と釘を刺してくれた。
部活の陰「ありがとっス、黒子っち」
「彩歌さんはやはり好かれてましたね」
「･･･人気、あったっスからね」
「僕達の間にも
後輩達の間にも、ですか」