色の決裂






「・・・じゃあ何だよ!
あいつがあぁなったのは
俺のせいってことか!?」







「ちょっと、青峰君!
何もそこまで言ってないじゃない!!」







「さつきは黙ってろ!!」




病院の外




『そうか
とりあえず、今日は帰ることにする
・・・よく身体を休めろ』




淡々と赤司がそう言い、
俺らに有無も言わせず病室を出た。




その近くの公園でのこと




黄瀬とテツが彩歌に
相談されたことを話した。




何だよそれ。




じゃあ、全部俺らが
・・・俺が悪いってことか!?




「止めろ、青峰」






「けどよ・・・!」








「俺達が彩歌に負担を掛け過ぎたのは事実だ
・・・お前は部活に全くと言っていいほど
来てなかったから知らないかもしないがな」




まただ。




棘の含んだ言葉が刺さる。




「それよりも、だ
アイツが辞めることだが・・・」







「僕は、彩歌さんが部活を辞めることに賛成です」







「「黒子っち(テツ君)!?」」







「今の部の雰囲気は・・・
彼女には、酷過ぎます」







「何でだよ!」







色の決裂




「わからないんですか?
彼女は、ただ僕達とあの頃の様に
過ごしたいんですよ」




「・・・っ」




「今の部ではそれはを望むことは出来ません
それは、彩歌さんを追い詰め
そして、いずれ彼女を壊してしまいます」





悔しかった。




誰よりも彩歌のことを
気に掛けてきたつもりだった。




けど、今この場で




俺はあまりにも最近の彩歌を知らない。




それを認めるのが




シャクだった。




・・・俺は、ずっと・・・












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