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悲報島新たなる惨劇
羽田隆之【6】しっかりしたアニメシーンとその延長のナイスなグラフィック。
移動シーンは流行の3D形式。
いきなり放り出されることも多いが、適当に歩いていればさしあたりストーリーが進んだりするのでまあ安心。
登場人物が深くて大量で、推理小説を読み慣れた人に勧めてみたいな。
水ピン【7】奔放に3Dの視点で移動できる場面と、何もしなくても勝手に話が進む場面が混在。
ふたつの場面がうまく消化されてないため、初めは戸惑いを感じる。
ただそれに慣れてしまえば、独特の世界観の一員になれる。
自分で推理している感覚も強い。
音の演出が淡泊なのは残念なとこ。
浜村通信【5】アニメのデキもまぁまぁ。
原作のファンだし、わりと期待してたんだけど。
途中しばしば何したらいいかわからんまま放り出される。
展開の強引さは原作まま。
迫力はあるが、移動に時間のかかるポリゴン表示。
この間の悪さも、かなりストレス。
アイディア先行。
バランスいまいち。
渡辺美紀【6】放り出されひたすら歩かされる。
無音のなか、ただボタン連打で字を読まされる。
物語の展開が常時強引すぎて、なぜここでそうなるのか理解できないことが多く疎外感強し。
推理場面やクイズは試験みたいで楽しく、物語の先も気になる。
魅力的な要素も多いだけに、調整不足が残念。
地獄遊園殺人事件
羽田隆之【8】推理がプレーヤーに委ねられてる。
それだけに出来事なんかを目を皿のように見ておく必要があって、それを心地よい緊張と感じられれば、グイグイと物語に引き付けられる。
解決すべき問題は数多くあるので、途中でダレない。
ただ、フラグが立った感触は、つかみにくいかも。
サワディ・ノダ【7】高い観察力を要求されるゲームというか。
どこがヒントでどう事件の鍵になっているかが意外だったり、予想外なところをつっこんできたりと、本当に油断できないゲームなのである。
自由に園内を動き回れて、そのうえ時間はリアルタイムに流れるので、緊張の持続を強いられる。
カミカゼ長田【6】プレーヤーの洞察力と記憶力が試される謎解きが目白押しなので、つねに注意深い行動が必要。
まさに探偵気分を味わえるゲーム。
ただし、フィールド上に人物などが表示されないので、事情聴取や証拠捜しがツライ。
自由度が高いわりに、解答はひとつだけというのも納得がイカン。
渡辺美紀【6】証拠や検証から謎を推理するのは新感覚。
でも正解できないとその瞬間にジ・エンド。
セーブどころを誤ると詰み、最初からやり直すハメに。
証拠不十分なのに、犯人当てを迫られるのは納得できん。
それでも随所に入るアニメーションで盛り上がる物語は魅力的。
もったいないな―。
青龍伝説殺人事件
ルパン小島【7】原作の持つ魅力だろうか、はたまたシナリオが秀作なのか……、犯人が気になって止めどきが難しい。
テキストにあわせた声優による演出が多いことに驚き。
調査システムとして、アドベンチャー要素も新たに手を加えられているんだけど、見るゲームとして楽しんだほうが正解かと。
酒井K太【7】シリーズを追うごとに着実に進歩している。
前作までは納得のいかないフラグ立ても多少あったが今回はかなり改善。
しかしセーブできる場所が限定されていたり、推理を間違ったときの救済措置がないのは辛い。
とはいえ、原作の雰囲気はばっちり。
ファンなら確実に楽しめる。
風のように永田【7】推理小説などの謎解きは、ひどく限定された状況で展開されることが多く、その中に身を置くことは意外と窮屈である。
このゲームで感じる“解かされる”感覚も構造上の宿命か。
ただし、原作の刷り込みにより鑑賞する感覚が窮屈さをかなり和らげる。
シナリオがオリジナルなのも◎。
ササキ MK.II【6】スクロールや謎解き方法は原作好きなら確実に満足できる作り。
ただしセリフの読み返し機能や登場人物リスト、マップ表示機能がないのでメモ取り重要です。
サウンドノベルやデジタルコミックで展開するシナリオを、息抜きと感じるか騙されたと感じるか。
ちなみに私は後者でした。

Q.金田一少年の事件簿のことはご存知でしたか?

岩永 哲哉
日本ナレーション演技研究所の特待生に選ばれこの世界に入る。
ソプラノ声の持ち主で繊細な少年役を演じさせればピカ一。
原作の漫画ではなくて、TVでやっているドラマのほうをチラッと見かけて、ああ、こういうやつなのかなって。
漫画や謎解き本を読むというよりは、もっぱらTVでしたね。

宮村 優子
可愛い声と爆裂するラジオのパーソナリティで人気大爆発のみやむー。
勝ち気な女の子の声で定評がある。
私は原作を知ってました。
探偵ものとか推理ものはすごい好きだったんで、この漫画も好きです。

Q.金田一の話が来たときはどう思われましたか?

高橋 功
主にドラマや舞台などで活躍している演技派。
アニメのアフレコは今回初挑戦!
居酒屋経営や自動車教習所教官などユニークな経験を生かし味のある役者を目指す。
今回は渋い声で剣持警部を演じる。
いつもは映像や舞台のほうで演技をしてるんで、こういうアニメの仕事は初めてなんです。
もともと出来あがっている演技に声をつけるというのには自信がなかったです。
でも、現場に入ってベテランのみなさんに引っ張ってもらったので楽しくできました。

TVとかでやっている作品を自分がやるんだということで、不思議な感じがしました。
金田一少年は普段ふざけている時と、謎解きのかっこいいときの差があるおもしろいキャラクターなのでがんばろうって。

大好きな金田一に自分が出れるという嬉しさと、ファンの人たちが持っているキャラクターのイメージを壊さないようにするプレッシャーがあったんですけれども、まあ、深く考えないで自分なりにやろうかなと思いました。

Q.金田一を演じるにあたって、気をつけた点は?

声を作るといったことは特にはしてないです。
でも、金田一の原作を読んで、(作品の)雰囲気やどういう島か、なんてことは調べておきました。
金田一がアニメで動くのは初めてなんで、自分なりに金田一を演じようと思いました。
あと、実際にみなさんと演じてみて一段と金田一や美雪のことがわかった、て感じです。

Q.決めゼリフは練習されましたか?

フロ場で(笑)。響くんですよ。その響いた音で聞いて、あっ、こんな感じかって。
でも、響きすぎて、よく聞こえなかったりもしちゃって(笑)。

Q.セリフの中で特に印象に残ったものはありますか?

というか、美雪は金田一君をはじめちゃんって呼ぶんですけど、〜ちゃんってなかなか呼ばないですよね。
俺、てっちゃんって呼ばれるよ(笑)。
私はあまり呼ばないんで。それで自分で声にしてみたら初めは違和感を感じました。
私はプライベートではちゃんづけはしないで「〜殿」とか「〜さま」って付けます(笑)。ウソです。

Q.金田一ファンへ一言お願いします。

これからも金田一ワールドは広がっていくと思いますので、とにかくいろんな金田一を楽しんでください。

ゲームをプレイするみなさんがそれぞれ金田一になったつもりで遊べるようにがんばりたいですね。

漫画やゲームやTVドラマと、いろいろな金田一があると思うんですけれども、私はこのゲームは原作の雰囲気に近いものだと思います。
スタッフの方もキャラクターにすごい思い入れがあるんですよ。
だから原作ファンのみなさんはすんなりとゲームに入っていけるんではないかと思うんで楽しんでください。

主役のみなさん、どうもありがとうございました。みなさんとっても明るい方々で、各キャラクターのイメージにピッタリ!金田一がアニメで動くのはこのゲーム版が初めてなので、とっても気になるね。11月の発売が待ち遠しいなぁ〜。



Q.ゲームの声を演じるにあたり「金田一」は読まれましたか?

ええ。今回のPS版の七瀬美雪役をいただく前から「金田一」は好きで読んでいました。
でも、週刊少年マガジン本誌の連載ではなくて、単行本なんですけどね。単行本だと、事件の真相がわかる寸前で終わっちゃうときがあるじゃないですか! そういうときはホントに後のことが気になってしようがなくなっちゃいます!

Q.どのキャラクターのファンですか?

もちろん金田一君です。
いざっていうときがかっこいいですよね。普段は頼りない、かっこわるい三枚目なのに、事件を解決するときは凄くかっこいいところがいいです。
あと、美雪を守ってあげる感じもいいと思うな。

でも、金田一君と美雪って、普通の人よりもずっと人生を見てるというか、運がなさすぎですよね? まわりの友だちとかもバタバタ死んじゃうし。それに、美雪も結構危ない目にあっているじゃないですか?
とてもじゃないけど、私だったら堪えられない。よく、金田一君と一緒にいると思いますよ。
まあ、金田一君がそばにいるから耐えられるのかもしれないけどね。

Q.原作の中で印象に残っている話はなんですか?

私自身が演劇をやっているということもありまして、演劇関係の話が印象に残ってます。
あの劇団の人たちが死んでいく……「異人館ホテル殺人事件」「オペラ座館殺人事件」です。

Q.アフレコの時の思い出などはありますか?

普通のアニメに比べてキャラの口パクの時間が短かったんです。それで出演されている皆さんが苦労されていました。

私は美雪だから違うんですけど、皆さんがゲームで遊んでいる人に犯人だと思ってもらえるように、いかにして怪しく演じるか、ということをされてましたねえ。

あと、アフレコをしてるときはアニメーションの部分が殺人事件の場面ばかりだったんで、怖かったですね。

Q.今回、美雪役を演じるときに注意されたことはなんですか?

私が演じるキャラクターって元気で気が強い女の子が多いんですよ。どちらかというと、人を踏みつけてオホホホ〜みたいな感じのね。

なので美雪のときは、はじめちゃんの1歩半後を付いていくような感じを出したかったです。

Q.出来上がったゲームを遊ばれた感想はいかがですか?

画面がとってもきれいです。TVアニメーションと変わらないんですよ。
ドアの開く音とかの効果音が怖いんで、夜にプレイしたくないですねえ。

あと、ゲームの中の美雪ってバカなことばかり言ってる、変なヤツですね。
ゲーム中にこんなセリフ(「プリンセスミユキ従者ハジメ〜」)があるなんて思わなかった!
TVのともさかりえちゃんのイメージより、なんか榎本加奈子ちゃんって感じですよね。

そういえば、アフレコの最後に、私だけアニメとは別のセリフを収録したんですけど、それは何処で使われるんでしょう?
結構、キツメのセリフなんですけど。

それは「金田一」が推理に失敗したときのバッドエンディングのときに使われてるんですよ。

そうなんだぁ!
でも失敗してあんなこと(このセリフはキミが確かめるのだ!)言われたら悔しいですね。
結構、美雪はひどいヤツになっちゃうなあ!

Q.原作の美雪についてはどのような印象がありますか?

金田一君にやきもちを焼いたりするところが可愛いですよね。
私の印象では、明るくて元気なんだけど、はじめちゃんの1歩半後をついていくような感じで、はじめちゃんをたてているというイメージがありますね。

Q.最後に金田一ファンへ一言お願いします。

CDブック版や映画版など、いろんな金田一ワールドがありますが、それぞれを楽しんでもらえたらいいなと思います。
いろんなエンディングがあるけど、ぜひがんばってベストエンディングを観てほしいですね!
そうじゃないと、けっこう切ないエンディングなんですもん。
推理モノで難しいゲームですが、ベストエンディングを目指して頑張ってください!



CDブック、PS、TVアニメ、SSでそれぞれ七瀬美雪を演じる、人気声優4人が大集合! 実現不可能と言われたこの企画のきっかけは、“2代目美雪”宮村優子ちゃんの一言から始まった!

「うちのはじめちゃんはねえ、なんて4人ではじめちゃん討論会をしたり、反省会をするのって面白そ〜〜〜」

今回は残念ながら4人いっしょではないけれど、初代VS2代目、3代目VS4代目の対談が実現! さて、どんな話が飛び出すかな!?

Q.出演されるにあたって、『金田一』の原作漫画は読みましたか?

氷上恭子:はい。もちろん読みました。
私は雑誌連載で読んでいたので、いつもいいところで、続きはまた来週……という悔しい思いを何度もしました(笑)。
どのストーリーも好きですね。


宮村優子:私はコミックスで読みましたけど、これもいいところで終わっちゃうんだよ(笑)。
で、続きも読みたくなっちゃっていつのまにかハマってるの。
私、子供の頃から推理小説を読むのが大好きだったんですね。
だから、『金田一』に出会った時、連載漫画で推理モノをやってるのってスゴイなって思ったんです。お気に入りの漫画ですね。


氷上:解決編で犯人が身の上話をするじゃないですか?
あれを読むと、「さぞかし殺したかったやろな〜」なんて共鳴しちゃうこともある。


宮村:そうそう! 「殺してOKや!」(行けません!)
って思うことあるよね。私たち、すっかりストーリーに入り込んでるね(笑)。


Q.氷上さんは、初めて美雪の声を演じた「初代美雪」、ということになるんですよね?

氷上:そうなんです。
出演の順番から言えば私が「初代」で、宮村優子ちゃんは「2代目」ってことになるのね(笑)。
私がアフレコをしたのは、もう3年くらい前になるかしら?
とにかく原作から受けたイメージだけが頼りでしたね。
芯は強いけど、でしゃばらない女の子というイメージで役づくりをしました。


Q.自分が出演した作品以外のバージョンは全部ご覧になりました?

宮村:SS版はまだなんです。
あれって、はじめちゃんを欺くっていう設定なんでしょう? おもしろそうだからやりたいんですけど……。
私、アドベンチャー系とか推理系のゲームって大好きなんですよ。ハードもPS、SS、64って全部持ってるし。


氷上:アニメ版は見ました。
ゲームはまだなんです。今度、ぜひやってみたいと思っています。


Q.出演された作品づくりで苦労したことはどんなことですか?

氷上:私の場合はCDブックなので絵がないんですが、推理モノで絵がないのって、すごく難しいんです。
『悪魔組曲殺人事件』ではコマが事件解決のキーワードだったんです。「チェスの駒」と「回すコマ」が引っ掛けてあってコマを思い違いするところから謎が深まっていくんです。
でも日本語の発音だと、はっきり言い表せちゃう。それでは答えが最初からわかってしまうんです。
結局、どっちとも取れるように発音することにしたんです(笑)。
言葉だけで、絵を想像させるのってホント大変だなって実感しましたね。


宮村:ゲームの場合、死体を発見するのってだいたい美雪なんです。
だから「きゃあ!」っていう悲鳴が多かったの。
「地獄遊園殺人事件」はストーリーが何パターンもあるから、その度に悲鳴が必要で、10パターン以上の悲鳴をアフレコしました。
一応、「首なし死体を見た時の気持ち」とか「串刺し死体を見た時の気持ち」を想像して、悲鳴を出したんですけど(笑)


Q.ところで、宮村さんはご自分が出演されたゲームはやってみました?

宮村:やりましたよ〜。
誰が犯人とか知ってるんだけど(笑)。
ゲームを進めていくうちに、「あ、あのシーンがそろそろくるっ!」とか思うと、逆に身構えちゃって、コワイんですよ。


Q.ここがおすすめ! という点は?

宮村:3月に発売された「地獄遊園殺人事件」は、ゲームの途中でストーリーがいくつか分岐するんです。だから、やりがいはあると思うな。
「悲報島 新たなる惨劇」は、ストーリーの進め方によって、エンディングが色々変わるところが面白いですね。

そうそう、バッドエンドの美雪のセリフって結構キツイことを言うんです。罵詈雑言、 って感じ。そのセリフ、自分で聞いてもムカツクの。ホントにイヤな女って感じなんです。
その辺のところも聞いて欲しいです……。


Q.氷上さんは保母さんの資格をお持ちなんですね?

氷上:保母さんになりたかったわけじゃないんです。その資格が取れる大学に進学したので、「まあ取れる資格なら取っておこうかな」ぐらいの気持ちで取得したんです。
でも幼児教育の勉強は面白かったですよ。普通の大学生じゃやらないようなことをやりますからね。同じ年の学生を前にして、幼児に話すような感じで体操の実習、とか(笑)。


Q.宮村さんは特技に「ひとりごと」とありますけど?

宮村:ひとりごとは本当に多いんです。ひとり自問自答ってヤツですね。
「なんでアタシこれしなくちゃアカンのかなぁ」「まぁ、えーやん。もう少し辛抱してやったり」とかって(笑)。


氷上:関西人て、ひとりごと多いよね。
やっぱりよくしゃべる人種なんだよね。相手と話す時でも、必ずツッコム所を探してるし(笑)。


Q.では、最後に読者へひとことお願いします。

宮村:PS版の「金田一」の世界に遊びに来てください。

氷上:ぜひ、CDブック版も聞いてみてくださいね。
じゃ最後に、CDブック版の美雪ちゃんの声で

「はじめちゃん!」


宮村:おいおい、文字じゃわかんないっつうの(笑)。

美雪役の声優さんが4人いるのもスゴイけど、金田一一役の声優さんは、なんと5人もいるのだ!
これは、劇場アニメ版とTVアニメ版とでは、はじめ役の声優さんが違うからなんだね(劇場アニメ版の美雪役は、TVアニメ版と同じ中川さん)。
でも、5人のはじめが「ジッチャンの名にかけて!」って同時に叫んでるシーンは、ぜひ観てみたいよね!