変更台詞2 | ナノ
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岩下明美PS追加・変更・女主人公用台詞

7話白髪鬼・白井の秘密の研究



『1、電気を消す』(追加)



私は、いわれた通り電気を消した。
もう、夕方を過ぎて夜の気配が漂っている。
電気を消すと真っ暗だわ。

だんだん足音が近づいてくる。
そして、足音が最高に近づく。
私たちは思わず息をのんだ。
その足音は、部室の前までくるとぴたりと止まった。
その足音の主は、じっとそこに立っているようだった。
だんだん暗闇に目が慣れてきたけど、はっきり見えるわけじゃない。

そして、いきなりドアが勢い良く引かれた。

私達は、恐怖に言葉も出ない。
そいつは、テーブルを囲んで座っている私達の周りをひたひたと歩き始める。
ひたひた、ひたひたと一人一人を確認するように歩いていく。
私は、足音が自分の背後に聞こえる度に目をぎゅっとつぶった。

そして、五回くらい私達の周りを回ると、それはすっと歩くのをやめた。

「ひっ!」
短い叫びが聞こえた。

と、その瞬間水が排水溝を流れて行くような音がした。
しばらく私達は、動くこともしゃべることもできずにいた。

一番最初に口を開いたのは福沢さんだった。
「ね、ねえ。
もう電気をつけてもいいかしら……」

私は答えた。
「そうね、つけようか」
私は、立ち上がって電気をつけようと一歩踏み出した。

そのとき、どどどどっと獣が走るような音がして、しかも私のすぐ横をすごい風圧が通り過ぎていった。
続いて、勢い良くドアが閉まる音がした。
私は、中腰のまま動けなかった。

「カチッ」

電気がついた。
福沢さんがつけてくれたのね。
みんなは顔面蒼白だった。

風間さんがいった。
「ひ、日野がいないぜ……」

「ふん、おおかたその岩山ってやつに連れて行かれたんでしょ?
自業自得じゃない?」
岩下さんがけだるそうにいった。
……確かに、日野さんは連れて行かれたのかもしれない。
あの時、電気を消さなければよかった……。

岩下さんが続けていった。
「さあ、これで日野さんが身を持って七話目を語ってくれたわけよね。
倉田さん、後輩思いの部長をもって幸せね。
面白い新聞ができるわよ。ふふふ」

(追加)

冷たい笑い声。

目の前で、あんなことがあったばかりなのに、何をいっているの?

……けれど、私は知っていた。
自分が、きっと今の事件を記事にしてしまうのを。
頭の片隅が、妙にすがすがしく澄んでいる。
これは、きっといい記事になるわ。
記者魂って、こういうことをいうのかしら。

そんなことを考えながら、私はゆっくりうなずいた。



『2、電気は消さない』(追加)



真っ暗にしてなにか起こるより、はっきりと目に見えたほうがまだ安心だわ。
私は、日野さんにいった。
「ここは、暗くしない方が正解かもしれません」
日野さんはそれでも不安そう。

だんだん足音が近づいてくる。
そして、足音が最高に近づく。
私達は思わず息をのんだ。
その足音は、部室の前までくるとぴたりと止まった。
その足音の主は、じっとそこに立っているみたい。
気配は確かにそこからする。

日野さんは、なにを思ったのか急にドアのほうまで歩いていった。

そして、思い切ってドアを思いっきり開けた。

……そこには、溶けかかった顔と体を持った男がいた。
四つん這いになって、日野さんを下から見上げている。
私達はもちろんのこと、日野さんもその場から動くことができないでいる。
「……岩山」
日野さんはそう呟いた。

……そうか、これが岩山さんなのね。
顔は、溶けかかっているのではっきりとはわからない。
岩山さんと呼ばれた人は、自分の体からしたたり落ちる半透明なゼリー状の体液を日野さんにたらし、包み込むようにした。

そして、彼の体液が日野さんの体を全部おおう頃……。
今まで立ちすくんでいた日野さんは、くるりとこちらを向いた。

そこには見たこともない男が立っていた。
その男はこういった。
「みんな、もうわかっているだろうな。
俺が岩山だ。
今から俺と日野は一心同体だ。
身も心も一緒さ。
だが、俺のほうが日野よりも断然優位だけどな。
早い話が、俺は日野を自分の中に封じ込めたってわけだ。
ふふふ」
岩山さんはそういうと、自分の顔を半分からちぎって見せた。
そこには、泣きそうな日野さんの顔があった。
「俺を、ここから出してくれ!!」

日野さんが、そういい終わるか終わらないかのうちに、岩山さんは顔を元通りにくっつけてしまった。
「だから、君たち心配しなくてもいいんだよ」
岩山さんはそういって部室から出ていった。

でも、日野さんは死んだわけじゃないわ。
ただ自分の自由が奪われるだけか……。
でも、自分の自由にならない一生なんて、本当は死んだほうがマシなくらい辛いことかもしれないわ。

(追加)

それに……岩山さんは、心配しなくていいといっていたっけ。
だけど、私達に姿を見られて、そのまま帰ってしまうなんて。
日野さんの行方を聞かれて私達がしゃべってしまうかもしれないのに。

もしかしたら、部室の外で待ち伏せをしているのかしら?
安心した私達が、ノコノコ出ていくのを待って?
空気が、ぞわりと動いた気がした。
身動きとれないまま、私達は顔を見合わせていた……。


隠しシナリオ真説・桜の木の伝説



(変更)
その代わり、私と約束してくれる?
最後までちゃんとこの話を聞くこと。
そして、何があっても私の話が終わるまで、ここから動かないでちょうだい。
いいわね?

その代わり、私と約束してくれる?
何があっても私の話が終わるまで、ここから動かないこと。
そして、絶対に叫ばないこと。
いいわね?



『2、責任を取る必要はない』『スタートボタン』『2、興味無い』(変更)
もう一つは、絶対に中断しないで最後まで話を聞くこと。
その二つの約束を交わしてから、これから話す話をそいつに話せ。

もう一つは、絶対に叫ばないこと。
その二つの約束を交わしてから、これから話す話をそいつに話せ。



『2、聞かない』(変更)
広岡さんは、催眠術でもかかられているように桜の言っていることを聞いていたわ。
折原さんは、我に返ったのかその光景を冷静に見ることが出来たのね。
目を見ると、かなりいってしまっているようなの。

きいちゃいけない。
折原さんは、直感でそう思ったわ。
一方、広岡さんは、催眠術でもかかられているように桜の言っていることを聞いていたの。
折原さんは、その光景を冷静に見ることが出来た。
彼の目を見ると、かなりいってしまっているようだったの。

一秒でも早く、彼とここを抜け出すことだけを考えていたわ。
そして、彼が、ふと思い立ったようにこちらを向いたのよ。

一秒でも早く、彼とここを抜け出すことだけを考えていたの。
その時、彼が、ふと思い立ったように彼女のほうを向いたのよ。



『2、無視する』(変更)
ちょっと、なにシカトしてるのよ。
ちょっと、なに無視してるのよ。

あの約束を守ってくれることも、選ばれる条件の一つだったの。
あの約束を守ってくれることも、選ばれる条件の一つだったのよね。



『スタートボタン』
最初に私に二つ約束してくれたでしょう?
もう忘れたの?
でも、あなたはこの話を中断して最後まで聞こうとしなかった。
覚えていないの?
あの約束を破ったってことは、この桜の……、生けにえになることを承知したことになるのよ。

最初に私に二つ約束してくれたでしょう?
私の話が終わるまで、何があってもここから動かないこと。
そして、絶対に叫ばないこと。
もう忘れたの?
あなたは、私の話を中断させようとした……。

これからどうするつもりだったの?
どこに行こうとしたの?
まあいいわ、とにかく約束を破ったってことは、この桜の……、生けにえになることを承知したことになるのよ。



『スタートボタン』『2、興味無い』(変更)
ほら、見てごらん……桜の根が、もうあなたの足元をがっちりとつかんで離さないでしょう?
ほら、見て……桜の根が、もうあなたの足元をがっちりとつかんで離さないでしょう?