2、岩下さんも一緒に戻りましょう 3、岩下さんを待ちます 【END秘密の抜け道/隠しシナリオ条件】 | ナノ
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『2、岩下さんも一緒に戻りましょう』



「岩下さんも、私たちと一緒に戻りましょう」



『3、岩下さんを待ちます』



「いいえ、岩下さんを待ちます」



※以下同文※



岩下さんたら、何を考えているのかしら?
こんな所に、一人で残るなんて危険よ……!
「あら、倉田さんたら心配してくれてるの?
……ありがとう。
でも、大丈夫よ。
私のことは心配しないで……」

……えっ、岩下さん!?
ちょっと、待って。
………………………………
………………………………
………………………………
………あーあ、行っちゃった。

岩下さんが姿を消した廊下の奥の暗がりを見ながら、私は溜め息をついた。

「まったく、しょうがない奴だな。
おい、倉田……。
彼女のいうとおり、先に戻ってようぜ」
その言葉に促されて、私たちは岩下さんを残したまま旧校舎を後にした。

……曇ってるせいもあって、外はかなり薄暗い。
私たちは、誰からともなく立ち止まって旧校舎を振り返ってた……。
いよいよ取り残されることになった旧校舎。

明るい昼間でさえ不気味な場所なのに、こんな夕暮れ時に、岩下さんは一人であの中にいる……。

なんだか、心配だわ。
彼女が危険な目に漂ってたらどうしよう……。
……旧校舎へ引き返そうか?
そう思った時、誰かが私の肩を叩いた。
驚いて振り返ると、そこには……。

「嫌だわ、まだこんな所にいたのね」
「岩下さん……!?」
えっ!?
いつのまに旧校舎から出て来たの……?
「どうしたの?
そんなにジロジロ見ないでよ。
……あっ、わかったわ。

私が、いきなり現れたんでびっくりしたんでしょう?」
「…………はい」
もう、うなずくしかなかった。
だって、旧校舎をじっと見ていたけど、岩下さんの姿は見えなかったもの。

「うふふ……。
倉田さんて素直なのね。
これだけボロボロの旧校舎よ。
もっと便利な抜け道なんて、いくらでもあるわ」
「……抜け道?」
……なぁんだ、そうだったのかぁ。
本当に、びっくりしちゃった。
「そうよ、抜け道よ。

生きている人が通る道かどうかは知らないけれど……。
うふふふ……」
「岩下さん……?」
「あら、また本気にしたのね。ふふ、かわいい子」
意味深な微笑み……。
なんだか、寒気がするような……。
「冗談よ、冗談…………。

そう思っていた方が安心できるんでしょう?
……さあ、戻りましょうよ。
早く次の話が聞きたいわ。
ふふふ……。
もう魔の時刻よ。
でも、もう誰も逃げられないの。
まだやっと二話目が終わったところ……。

まだまだ、七不思議は始まったばかりだもの……」


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