4、仕方ないから踊ってみる【PS追加ENDコサックダンスを踊り風間さんと結婚】 | ナノ
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私は、取りあえず踊るしかないと判断した。
しかし……、何を踊ればいいのかしら。
私が知っていて、しかも踊ることができる踊りは……。
……コサックダンスしか知らないわ。
し、しかたない。

「ちゃらちゃらちゃららららー、ちゃちゃんちゃちゃちゃ!!」
私はメロディを口ずさみ、一人で踊り始めた。
もう、恥ずかしいなんて思っていられない。
そして、私は部室のテーブルの周りをぐるぐるとジャンプして回った。

風間さんは、黙ってそれを見ている……。
どうしよう。
このまま踊り続けていいのかしら。
風間さんは、いつまでも黙っている。
何を考えているのかわからないけれど……。

とりあえずこうしていれば、危害はくわえられないみたい。
それにしても、足が疲れるわ。
…………………………んっ?
風間さんは、いきなりよろめいた。
足をふらふらさせている。
もしかして、私の踊りを見て目を回したの?
やった!

うまくいけば、逃げることができるかも……。
しかし、風間さんは私の肩をがっしりとつかんだ。
そして一言。

「すばらしい、こんな快感は初めてだ……」

えっ……?
頭の中が真っ白になった。
風間さん……。
お願いだから変なことはいわないで……。
風間さんは、嬉しそうにいった。

「最高だよ、今の踊りは。
僕はすっかり酔いしれてしまった。
もう、君が地球防衛軍のスパイであってもかまわない。
僕のために一生踊ってくれないか」
プロポーズの言葉みたい……なんて、のんきに考えている場合じゃないわ!

一体どういう意味なのよー!?
逃げようとする私に、風間さんは衝撃的な一言をあびせた。

「結婚しよう!」
そ、そんなバカな……。
風間さん、あなたと結婚なんて、無理がありすぎよーーー!!
踊ったりなんてしなきゃよかった。
もっと、うまく逃げる方法があったかもしれないのに……!
風間さんは、私の手を強く握った。

もう逃げられないのね。
よし、こうなったら物事をいい方向に考えるしかないわ。
……ああよかった。
だって、殺されないですんだんだから……。
うう、むなしい!!
……じわっと、涙がわいてくる。

私は、なげやりな気持ちで彼の手を握りかえした。

(旧校舎END)

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