新堂変更台詞 | ナノ
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新堂誠PS変更・追加・女主人公用台詞
1話霊界へ続く旧校舎の鏡


『3.まず『女がほしい』といった』(女用)
お前だったらそう言うのか?
おまえ、そんな奴なのか?

俺がそんなこというと思うか?
お前、本気でいってるのか?



『4、踊るしかない』(変更)
……わけないだろ、変なこと言わすなよ。
まったく。

……わけないだろ。
まったく、変なこといわすなよ。



『2、死ぬ時の顔が映った』(変更)
「あっ」
俺は、思わず叫んじまった。

「あっ!?」
俺は、思わず叫んじまった。
2話飴玉ばあさん



『1、食べたい』(変更)
俺は、甘いものが好きってほどじゃないが、うまいもんなら話は別だ。
俺は、甘いものが好きってほどじゃないが、うまいもんは大好きだ。



『1、会いたかったと答える』(変更)
だって、いくら飴玉がうまいっていっても、みんなその味じゃ、いくらなんでもねぇ……。
だって、いくら飴玉がうまいっていっても、みんなその味じゃ、いくらなんでもなあ……。



『2、冷たくあしらう』(変更)
「くっ、我慢できねえよ!」
佐久間は、最後の一個に手を伸ばすと、急いで口に放り込んだ。

「もう、我慢できねえよ!」
佐久間は、最後の一個に手を伸ばすと、急いで口に放り込んだ。
3話バスケット部の秘密のノート(女)


(変更)
お前も、あんまり勉強ばっかりして青っ白い男になるなよ。
お前も、あんまり勉強ばっかりしてんなよ。



『1、やっている』(変更)
そうか、お前もスポーツマンか。
そうか、お前もスポーツやんのか。



『2、やっていない』(変更)
でも、やりたいと思うことはあるだろう?
思わないんなら、男じゃないぜ。いいか、坂上。

でも、やりたいとか思うことはあるだろう?
いいか、倉田。



『3、もうすぐ始めようと思っている』(変更)
そうか。
………。

そうか……。
スポーツをやってない奴は、みんなそう答えるぜ。
慌ててとりつくろうようにな。
誰も、スポーツをやっていないのが悪いっていうんじゃねえのによ。
まあいいさ。

おまえがもしこの学校で、スポーツを始めようと思っているなら……ちょっと、注意しておきたいことがある。



『3、悪魔の呼び出し方』(変更)
もし、バスケ部に入っているのなら……。
気を付けろよ。
悪魔の儀式について書かれているノートは、今でも部室にあるそうだからな。

もし、バスケ部に入っているのなら……気を付けろよ。
悪魔の儀式について書かれているノートは、今でも男子バスケ部室にあるそうだからな。
儀式の材料にされない様にさ……。



『2、いない』(変更)
偶然かもしれないが、そいつがおまえと似ているからさ、兄弟かと思ったんだけどな。
偶然かもしれないが、お前にそいつの面影があるからさ、兄妹かと思ったんだけどな。
4話ボクシング部の地獄の合宿



『3、そんなこというと先輩に言いつけてやる』(変更)
もし本当に逃げるつもりなら、僕は先輩にいいつけてでも阻止するよ。
もし本当に逃げるつもりなら、僕は先輩にいいつけてでも止めてやる。



『2、もうやめる』(変更)
僕がそういうと、残りの二人は睨むように僕の目を見つめた。
僕がそういうと、残りの二人は急に僕を睨んだ。
なぜ、この二人は、こんなことをいうのだろう。
まるで、何かに取り付かれているようだ。

……どうしたんだ?
なぜ、この二人は、こんなことをいうのだろう。

さっきまで、不安そうにしていたのに。
まるで、何かに取り付かれているようだ。
5話ギャンブルトランプ



『トランプ』(変更)
たった五十二枚のカードで、あれだけいろんな遊び方があるんだからな。
たった五十三枚のカードで、あれだけいろんな遊び方があるんだからな。



『3、どちらでもない』(女用)
男ならビシッと決めろよな。
もっとはっきりいえよな。



『1、好き』(女用)
そうか。
男なんて、みんなそうさ。
賭事の嫌いな奴なんて、基本的にはいないもんだ。

そうか。
ちょっと、意外だな。

お前って、一見そういうことに興味がなさそうに見えるけどな。



『1、得意』(女用・変更)
すごいな、お前。
自分から得意なんていうんだからよほど強いのか……それともただのうぬぼれ屋かだな。

すごいな、お前。
どこでギャンブルをするのか知らないけど、得意と言いきるぐらいだ、相当うまいんだろうな。
……おいおい、そんなに目を輝かせるなよ。
倉田。

お前、今の大倉の話を聞いて、カモにしようなんて思ったんじゃないだろうな。
大倉をカモにできたのは昔の話さ。


(削除)

今じゃお前がカモになっちまうぜ。
あいつには、勝てないよ。
どんなことをしてもな。



『2、嫌い』(女用)
嘘つくなよ、おまえ。
ギャンブルが嫌いな男なんて、男じゃねえ。
俺だって好きなんだ。
正直になれよ。

おい、隠さなくたっていいんだぜ。
それとも、ギャンブルをしたことがないとか。
俺はよくやるけどさ。
本当のことをいえよ。

……お前は、今まで一度も賭事したことがないっていうのか?



『1、賭けなんてしたことがない』(女用)
へえ!
珍しいヤツだな。
天然記念物級じゃないのか。
でも、いつまで保つもんかねえ。

へえ!
そうだったのか。
なんとなくわかるけどよ。
でも、そのうち賭事の機会があるかもしれないよな。



『2、実はしたことがある』(女用)
ほら見ろ。
かっこつけたって、そんなもんさ。
賭事の嫌いな奴なんて、基本的にはいないもんだ。

そうか。
気取ったって、そんなもんだ。

お前って、一見そういうことに興味がなさそうに見えるけどな。



『2、嫌い』(女用・変更)
つまんねえ男だな、おまえって。

新堂さんは、話しながら裏を見せたまま三枚のカードをならべた。

「つまんねえヤツだな、おまえって。
トランプの話をしようと思ったけど、やめちまおう」
私はあわてた。
「すいません、新堂さん。
どうか話を続けてください」
新堂さんは、ジロリと私を見た。

「……考え直してやってもいいぜ。
でも、普通に話すのも芸がねえよな。
こいつで話す内容を決めるってのはどうだ?」
いいながら、ポケットから一組のトランプを出した。

そんなものを持ち歩いてるなんて、よっぽどトランプが好きなのね。

新堂さんはトランプから三枚のカードを抜き出した。
「ここにエースとキングとジョーカーの三枚がある」
いいながら、裏を見せたまま並べる。

「倉田、この中から一枚選びな。
エースだったら、予定通りトランプの話をしよう。
キングだったら別の話だ。
そしてもし、ジョーカーだったら……」
新堂さんの目が、キラッと光ったような気がした。

「この学校に伝わる、本当にヤバイ話ってのを聞かせてやるぜ。
さあ、どれを選ぶ?」

どのカードを選ぼうか?



『1、好き』(変更)
俺の友達に、石川ってヤツがいてな。
やっぱり、へそ曲がりな男だったんだ。

俺の友達に、石川ってヤツがいてな。
そいつ、へそ曲がりな男だったんだ。



『2、そうでもない』(変更)
俺の友達に、石川ってヤツがいてな。
やっぱり、へそ曲がりな男だったんだ。

俺の友達に、石川ってヤツがいてな。
奴は、へそ曲がりな男だったんだ。



『1、人の死期が分かった』



満足そうに、新堂さんは話し終えた。
「ちょ、ちょっと待ってください。
だって、石川って人は寿命を入れ替えることができるんじゃ……!?」
私は混乱して聞いた。
もしそうなら、なんで死んでしまうの?

そんな私を、新堂さんはニヤニヤと笑いながら見ていた。
「わかんないか?
じゃあヒントだ。
校門のところにいた知らない男が着ていた作業着は有名なバイク便の会社のだったぜ」
なんのことかしら?
全然わからない。

新堂さんは、私を哀れむように首を振った。

「やれやれ、まだわかんないのかよ。
石川はな、交通事故だったんだ。
飛び出して、バイク便のバイクとぶつかったのさ」
バイク便の!?
「そ、それじゃあ、石川さんと寿命を取り替えた相手が……」

「そう、事故の相手だったのさ。
もちろん、そっちも死んだ。
石川のヤツ、よりによっていっしょに死ぬはずの相手と、寿命を取り替えたってわけだ」
新堂さんは楽しそうに笑った。
話ができすぎの気もするけど、新堂さんの喜び方は芝居とも思えない。

まあ、こういうこともあるかもしれないわ。

「ありがとうございました」
私は新堂さんに頭を下げた。
そして、六人目に向き直った。


『2、空中から、何でも取り出すことができた』(女用)
好きな女の子には、いいとこ見せたいもんだしな。
おまえだってそうだろ?

好きな女の子には、いいとこ見せたいもんだしな。
そういうのわかるか?


新堂さんは話し終えた。
そのときの情景を思い出してしまったのかしら。
少し顔色が青いみたい。
そういえば、私も少し気分が悪いわ。

でも、次で六話目ね。
「それではお願いします」



『1、いい』


新堂さんはニヤニヤしている。
私は、からかわれたのかしら?



『1、ひどい、と抗議する』



「脅したんですね。
ひどいですよ」
私は抗議をした。
いくらなんでも、悪趣味よ。
ところが、新堂さんの表情が変わった。
サッとふき取ったように笑顔が消えて、真剣な目で私を見る。

「脅し……?
おまえ、今の冗談だと思ったのかよ」
ささやくような声。

嫌な予感がするわ。
新堂さんが怒っているからじゃない。
怒ってくれた方が、まだ気が楽だったのに。
新堂さんは怒っていなかった。
この人は恐れているんだわ……!
背中を冷たい汗が伝った。

黙ってしまった私に、新堂さんが静かな声で話しかける。

「おまえがそういうんなら……違うって証拠を見せてやる。
手を貸しな」
「え……」
新堂さんが差し伸べた手を、私は馬鹿みたいな顔でポカンと見つめた。
そんな私に、いらだたしげに舌打ちする。
「貸せってば。
このまま気づかないでいれば危ないのはおまえだぜ。
俺の力を貸してやるからよ」
私は恐る恐る、手を差し出した。

「よし、それでいい。
いいか、倉田……何が見えても、驚くんじゃないぜ」
そういって、新堂さんは私の手を握った。

一瞬、くらっと視界が歪んだ気がした。
……でも、それだけだわ。
新堂さんがいってたような、危ないものなんてどこにも……。

ふと前を見ると、新堂さんは無言で何かを見ていた。
視線の先は、私のひざ?
彼の真似をして、私も視線を下に落とした。

これはなに!?
叫びそうになった私の口を、新堂さんが素早く押さえた。

もう、そいつの姿は消えていた。
新堂さんの手を離したからかしら?

「驚くなって、いっただろう。
変に刺激したら、何されるかわからねえぞ」
そういいながら新堂さんが離れた。
「い、今のは……」
「さっきいったヤツだよ。
おまえのこと、気に入ったみたいだな」
「そ……そんな!」

あわてる私に、新堂さんは冷ややかな目をした。
「おもしろ半分で、こんな企画立てるからだぜ。
そいつを呼び寄せたのはおまえ自身だ。
ヤツは、ずっとおまえについて行くぜ」
「そんなぁ!
何か、追い払う方法ってないんですか!?」
「悪いけど、知らないな。
俺だって、人より少し霊感があるだけなんだし」
新堂さんは、ニヤリと笑った。

「でも、企画を盛り上げるには最適じゃないのか?
話してるこの場で、おまえ自身が取りつかれるなんてさ……。
さあて、次に回すとするかな」



『2、じっと我慢する』



私はムッとしたけど、黙っていた。
やっぱり、相手は先輩だし。
新堂さんは、そんな私を見て苦笑した。

「おまえって、いいヤツだけど……記者には向いてないんじゃねえか」
「……どういう意味ですか?」

「人のいったことをよく聞いて、疑問に思ったら突っ込んで聞く。
これが記者の基本だろう?
おまえにはできないよ」
私は本気でムッときた。
「そんなことまで、いわれる筋合いはないと思いますけど」
つい、きつい口調になってしまう。

「失礼じゃないですか。
さっきだって、霊か何かが私を見てるなんて脅したり……」
新堂さんはくすっと笑った。

「あれが脅しだと思ったのかよ。
おまえの霊感も、当てにならねえな」

その言葉と同時に、何かが弾けたような音がした。
それも一度ではなく、いろんな場所から何回も!
「ほら……おまえが間抜けなこというから、ヤツらも笑ってるじゃねえか」

笑ってる?
ヤツらって、霊のこと?
これはラップ音なの!?

「もう少し見込みがあると思ったんだけど、間違ってたかな。
なんだか白けちまった。
俺の話は、これで終わっちまうからな」
一瞬、新堂さんの表情の下で、何かがうごめいた。
ハッキリとはわからないけど、確かに邪悪な何かが。

この人は本当に、ここの生徒の新堂誠なのかしら?

息苦しい緊張の中で、私は最後の一人に向き直った。
これを続けることが、正気を保つ唯一の手段のような気がして…………。



『1、トランプ』



うつむいた新堂さんが、不意に顔を上げた。
「頼む、倉田!
俺とトランプの勝負をしてくれないか。
負けた方が、契約書の責任をとるって条件で!」

なによそれ?
私はあきれてしまった。
そんなこと本気で考えてるのもおかしいし、条件だって私は得をしない。

めちゃくちゃだわ。
でも、新堂さんは本気で怯えているみたい。
なんとなくかわいそうな気もする。

どうしよう?



『2、やっぱり断る』



「すみません。
お断りします」

「そうか……そうだよな」
新堂さんはガックリと肩を落とした。
本気で怖がっているみたい。
悪いけど、私は笑いをこらえた。
だって、もしドクロ女が来ても、そんなに小さいのなら踏みつぶせるじゃない。

でも、次の瞬間。
私は凍りついた。
新堂さんの足元に、小さな生き物が見えたから。

ピンポン玉サイズの頭半分がドクロになっていて、もう半分は女の顔になっている。
トランプの女だわ。
その目を見た瞬間、私は自分の間違いに気づいた。
彼女たち相手に、抵抗なんてできるわけがない。
あの目。

見つめられたら、蛇ににらまれた蛙のように硬直してしまうだろうということが、直感でわかった。
そして、新堂さんが怯えている理由も……。
女はチョコチョコと移動して、見えなくなった。

でも、まだいる。
どうしたらいいの?
新堂さんに告げようか。
でも、それで怒って飛びかかってこられたらどうしよう?
私は悩んだ。
それを、気まずさからと誤解されたみたい。
誰かが、私の代わりにいった。

「さあ……最後の話だ」
機会を逃した私は、沈黙を守るしかなかった……。



『1、勝負する』



「いいですよ」
私がうなづくと、新堂さんは嬉しそうに顔を輝かせた。

「よし、じゃあ俺のトランプから、エースとジョーカーの二枚を出すぜ。
もしジョーカーを引いたら、おまえの負け。
エースなら俺の負けだ。
好きな方を選びな」

私の目の前に、二枚のカードが並べられた。

どっちを選ぼうか?



『エース』



私が引いたのはエースだった。

新堂さんは、かわいそうなくらい落ち込んでしまった。
見かけよりも、ナイーブな人なのかもしれない。
でも私は、もう一度やってあげるつもりはなかった。
新堂さんには申し訳ないけれど、話を進めなくちゃ。

「それじゃあ、六話目をお願いします」



『ジョーカー』



「ジョーカーだ!!」
新堂さんは嬉しそうに叫んだ。
いい気分はしないけれど、これで新堂さんの気が晴れるならよしとしようかな。

そう思った私の視界を、一瞬小さなものが横切った。
なに?
目で追った私は、思わず硬直した。

そこにいたのはピンポン玉サイズの小さな生き物だった。
頭半分がドクロになっていて、もう半分の女の顔が、嬉しそうに私を見つめている。
顔の下に、触手がざわめいていた。
私以外の誰も気づいていないけれど、でも。
トランプの女だわ。

本当に戻ってきたのね。
そして私は、わざわざ女達の前に身を投げ出した馬鹿者よ。
目の前が真っ暗になる気がした。

黙っている私の代わりに、誰かがいった。
「それじゃあ、六話目だな」
7話殺人クラブとの戦い


『2、いらない!』
僕は、吐き捨てるようにいった。
「……い、いただけませんか日野様」
彼らは、顔を見合わせて、笑った。
……ふざけるな!
何で、僕がこんな目にあわなきゃならないんだ!
「ひゃっはっは。よしよしいい子だ。
人間は、素直でなくちゃいけないよな。そんなにほしいんだったら、俺の靴をなめてみろ」
そういうと、日野さんは汚れた靴を僕の頭の横に乗せた。
なんという屈辱……!
でも、逆らうと……。

僕は、吐き捨てるようにいった。

「ほしい!」
「ほしい? ほしいじゃないだろ? いただけませんか、日野様。そういってみろ」

日野さんは、僕の眼前で、アンプルを嫌味ったらしく振って見せた。



『2、いらない!』→『2、そんなことは死んでもいわない』



こんな卑怯な奴に、尻尾を振るなんてまっぴらだ!
男らしく断わろうか?

……でも、これは僕だけの問題ではない。
家族の命もかかっているんだ。

それでも、男らしく断った方がいいんだろうか?




『全て逆らう』


「今おまえが飲んだのは、毒の効き目を速める薬だ。
さんざん逆らったペナルティとして、残り時間が一時間三十分縮まったぜ」
日野が、腕時計を放ってよこした。
「残り時間は、四時間三十分から一時間三十分引いて、三時間ちょうどだ。
せんべつに俺の大事な腕時計をやろう。
時間がわからないと困るだろ?
さあ、急げ! 急いで、解毒剤を飲むんだ!」


残り、三時間ちょうど。
さあ、急げ!



『開始』(変更)
デブの細田が、苦しそうに走る真似をした。
こいつを見てると、余計に腹が立つ。

デブの細田が、苦しそうに走る真似をした。
こいつらを見てると、余計に腹が立つ。



『2、トンカチを投げる』→『どうして殺そうとするのか聞く』(変更)
僕をはね跳ばし殴りかかってきた。
僕をはね跳ばすと、僕が投げたトンカチを拾い、それを振り上げ襲いかかってきた。



『2、家来にしてもらう』(変更)
くやしい……。
くやし……かった。



『1、脅かす』(追加)



僕は、ポケットからシャープペンを出し、それを肖像画に押しつけた。

僕は、ポケットからナイフを取り出し、それを肖像画に押しつけた。


『3、工具棚を捜す』
僕は、工具棚を捜した。
アンプルなんかなかった。
けれど、ノコギリやトンカチやらがたくさんある。
「……奴らと戦うことになりそうだな」
僕は、工具棚を物色した。
工具箱ごと持っていきたいが、重くて邪魔になりそうだ。
僕は、その中からトンカチとノコギリを手に取った。
二刀流だ。
宮本武蔵になった気分。
まさに生きるか死ぬかだ。
僕は、トンカチとノコギリを腰のベルトに突き刺した。

さっきやられたところが少し痛む。
でもまあ、動けないほどではない。

さっきやられたところが、ズキンと痛む。
筋を痛めてしまったみたいだ。
二つ持っていっても、使えそうにないな。
僕は考えて、ノコギリだけ持っていくことにした。

僕は、工具棚を捜した。
アンプルなんかなかった。
けれど、ノコギリやトンカチやらがたくさんある。
「……奴らと戦うことになりそうだな」
僕は、工具棚を物色した。
工具箱ごと持っていきたいが、重くて邪魔になりそうだ。
僕は、その中からトンカチとノコギリを手に取った。
二刀流だ。
宮本武蔵になった気分。
まさに生きるか死ぬかだ。
僕は、トンカチとノコギリを腰のベルトに突き刺した。
僕は、工具棚を捜した。

アンプルなんかなかった。
けれど、ノコギリやトンカチやらがたくさんある。
「……奴らと戦うことになりそうだな」
僕は、工具棚を物色した。
工具箱ごと持っていきたいが、重くて邪魔になりそうだ。
僕は、その中からトンカチとノコギリを手に取った。

二刀流だ。
宮本武蔵になった気分。
まさに生きるか死ぬかだ。
僕は、トンカチとノコギリを腰のベルトに突き刺した。

その時、背後に気配を感じた。
サッと振り向くと、人影が目に飛び込んだ。
僕はとっさに、肩から体当たりをかました。

「ぎゃっ!」
不意をつかれて、そいつはもろに僕の体当たりをくらい倒れた。

僕は、そいつにおどりかかった。
風間だった。
「きさま!」
僕は、風間の首を締め上げた。
風間は苦しそうに呻き声をあげた。
「く……苦しい。離してくれよ。死んじまうだろ?」

どうする?



『2、美術室』(変更)
……日野が殺したのか?
多分、この分だと新堂も殺されているのだろう。
さて、どこを捜すか?

……日野が殺したのか?

どうする?



『2、諦める』『2、よける』(追加)



ガラスで、耳がそがれたらしい。



『6、殺人クラブについて聞く』(変更)
「泣いても、お前は殺されるぜ。さっき、荒井も岩下も死んだ。お前も、死にたいか?」

「泣いても、お前は殺されるぜ。さっき、風間が死んでたぜ。日野が殺したのさ。新堂は縛りあげたが、もう死んでるんじゃないのか? ……それに、荒井も岩下も死んだ。お前も、死にたいか?」

僕の言葉がよほどショックだったのだろう。
あとは、細田はペラペラと聞きもしないことまでしゃべり始めた。
「助けて! 僕を守ってよ! 何でも、しゃべるから。殺人クラブっていうのは、昔からあるんだよ。僕も詳しいことは知らないんだけれど、決して表立っては行動しないんだ。裏のクラブだから。わかるだろ?
ね? ね? それでね、今の部長が日野様なんだ。この学校ではね、日野様に逆らう奴は、みんな殺されるんだよ。今クラブには七人しかいないけれど、みんな、怖い人たちなんだよ。……そうだ! 僕から、日野様に頼んであげるよ。
君が殺人クラブのメンバーになれるようにさ。どう? いい話だろ?
そうすれば君も死ななくてすむし。嫌な奴は、みんなで殺すことができるんだ。ね? そうしようよ。
ね? ね?」
こいつ……、なんてことをいい出すんだ。
僕に、殺人クラブに入れだと?
「甘く見るなよ。人を見てものをいえ! ふざけたことをいうと、ぶっ殺すぞ!」
僕は、細田の目の前で、血に染まったガラスをちらつかせた。

「ごめんなさい! ごめんなさい!
そんなつもりじゃなかったんだよ!
そうだよね、君はこんなクラブになんか入るような人じゃないよね?
代わりに、アンプルのある場所を教えてあげるよ。だから、許してよ」
「何だと!?」
僕は、一瞬自分の耳を疑った。
「お前、アンプルの場所を知っているのか!?」
「う……うん、うん、うん!」
細田は、何度もうなずいた。
本当に知っているようだ。
「嘘をついたら、ぶっ殺すからな!」
細田は、大きく首を振った。
「嘘なんかつかないよ。助けてくれるんなら、何でもするから。アンプルはね、旧校舎にあるんだ。僕ね、日野様が旧校舎にあれを隠しに行くのを見ちゃったんだよ。どこかは知らないけれど、絶対に旧校舎にあると思うよ」
「……旧校舎か」
「……あ! このことは、絶対に内緒だよ。
そうでないと、僕は殺されちゃうからさ。お願いだよ」
僕は、すがりつく細田を突き飛ばした。
「……旧校舎」
僕は、時計を見た。
残り時間はあとわずか……。
急がないとならない。
……しかし、その前に行っておかねばならないところはないか?

「じゃあ、お前、僕に殺されたいのか?
今すぐしゃべらないと、ただじゃおかないぞ」
脅しをかけると、細田はペラペラと聞きもしないことまでしゃべり始めた。

「助けて! 許してよ! 何でも、しゃべるから。
殺人クラブっていうのは、昔からあるんだよ。
僕も詳しいことは知らないんだけれど、決して表立っては行動しないんだ。
裏のクラブだから。
わかるだろ? ね? ね?
それでね、今の部長が日野様なんだ。
この学校ではね、日野様に逆らう奴は、みんな殺されるんだよ。
今クラブには七人しかいないけれど、みんな、怖い人たちなんだよ。
……そうだ! 僕から、日野様に頼んであげるよ。
君が殺人クラブのメンバーになれるようにさ。どう? いい話だろ?
そうすれば君も死ななくてすむし。嫌な奴は、みんなで殺すことができるんだ。
ね? そうしようよ。ね? ね?」

こいつ……、なんてことをいい出すんだ。
僕に、殺人クラブに入れだと?
……でも、そうすれば助かるんだ。

(全員の死体を確認していた場合追加)

もうメンバーはこいつを含めて三人しか残っていないし……。
今は、日野もメンバーを増やしたいんじゃないのか?

どうする?



『3、慰める』(変更)
「大丈夫ですか、細田さん」
僕は、猫撫で声を出した。
なんて偽善的な。
自分で自分が嫌になる。
でも、しょうがないよな。
僕だって、命が惜しい。
細田は、僕の態度を見て、妙な希望を抱いたようだった。
表情を明るくして、こびるように僕を見る。
「ひどいなあ。でも君ってすごいね。
君ならきっと、殺人クラブに入れるよ」
痛みをこらえて笑おうとしている。
「殺人クラブってね、日野様が部長の裏のクラブなんだ。僕から、日野様に頼んであげようか? 君をメンバーにしてくださいって。そうしたら、嫌な奴をみんなで殺すことができるんだよ」

こいつ……、なんてことをいい出すんだ。
僕に、殺人クラブに入れだと?
「甘く見るなよ。人を見てものをいえ! ふざけたことをいうと、ぶっ殺すぞ!」
僕は、細田の目の前で、血に染まったガラスをちらつかせた。
「ごめんなさい! ごめんなさい!
そんなつもりじゃなかったんだよ!
そうだよね、君はこんなクラブになんか入るような人じゃないよね?
代わりに、アンプルのある場所を教えてあげるよ。だから、許してよ」

「何だと!?」
僕は、一瞬自分の耳を疑った。
「お前、アンプルの場所を知っているのか!?」
「う……うん、うん、うん!」
細田は、何度もうなずいた。
本当に知っているようだ。
「嘘をついたら、ぶっ殺すからな!」
細田は、大きく首を振った。
「嘘なんかつかないよ。助けてくれるんなら、何でもするから。アンプルはね、旧校舎にあるんだ。僕ね、日野様が旧校舎にあれを隠しに行くのを見ちゃったんだよ。どこかは知らないけれど、絶対に旧校舎にあると思うよ」
「……旧校舎か」
「……あ! このことは、絶対に内緒だよ。
そうでないと、僕は殺されちゃうからさ。お願いだよ」
僕は、すがりつく細田を突き飛ばした。
「……旧校舎」
僕は、時計を見た。
残り時間はあとわずか……。
急がないとならない。
……しかし、その前に行っておかねばならないところはないか?

「大丈夫ですか、細田さん」
僕は、猫撫で声を出した。
なんて偽善的な。
自分で自分が嫌になる。
でも、しょうがないよな。
僕だって、命が惜しい。
細田は、僕の態度を見て、妙な希望を抱いたようだった。
表情を明るくして、こびるように僕を見る。

「ひどいなあ。でも君ってすごいね。君ならきっと、殺人クラブに入れるよ」
痛みをこらえて笑おうとしている。
「殺人クラブってね、日野様が部長の裏のクラブなんだ。
僕から、日野様に頼んであげようか? 君をメンバーにしてくださいって。
そうしたら、嫌な奴をみんなで殺すことができるんだよ」

こいつ……、なんてことをいい出すんだ。
僕に、殺人クラブに入れだと?
……でも、そうすれば助かるんだ。

もうメンバーはこいつを含めて三人しか残っていないし……。
今は、日野もメンバーを増やしたいんじゃないのか?

どうする?



『1、殺人クラブに入れてもらう』



「よし、じゃあ日野に話を通せ。
殺人クラブに入るぞ」
僕は、細田の横っ腹を蹴飛ばした。
奴はおおげさにうなずく。
「僕を見逃してくれるんだね!?
よかった、アンプルは旧校舎にあるからさ。
ねえ、救急車を読んでよ……」

安心したのか、奴はそういったきり床に倒れ込んだ。
タンスを倒したような、大きな音が響く。
細田は、苦しそうにうめいている。
これじゃあ日野に話を通すどころじゃないな。
殺人クラブに入るのは諦めよう。

今はアンプルを捜す方が先だ。

「……旧校舎」
時計を見ると、残された時間はあと○○時間○○分しかない。
急がないとならない。
……しかし、その前に行っておかねばならないところはないか?



『2、そんなものには入らない』



「甘えるなよ。人を見てものをいえ!
ふざけたことをいうと、ぶっ殺すぞ!」
僕は、細田の目の前で、血に染まったガラスをちらつかせた。
「ごめんなさい! ごめんなさい!
そんなつもりじゃなかったんだよ!
そうだよね、君はこんなクラブになんか入るような人じゃないよね?
代わりに、アンプルのある場所を教えてあげるよ。だから、許してよ」

「何だと!?」
僕は、一瞬自分の耳を疑った。
「お前、アンプルの場所を知っているのか!?」

「う……うん、うん、うん!」
細田は、何度もうなずいた。
本当に知っているようだ。
「嘘をついたら、ぶっ殺すからな!」
細田は、大きく首を振った。
「嘘なんかつかないよ。助けてくれるんなら、何でもするから。
アンプルはね、旧校舎にあるんだ。
僕ね、日野様が旧校舎にあれを隠しに行くのを見ちゃったんだよ。
どこかは知らないけれど、絶対に旧校舎にあると思うよ」
「……旧校舎か」
「……あ! このことは、絶対に内緒だよ。
そうでないと、僕は殺されちゃうからさ。お願いだよ」
僕は、すがりつく細田を突き飛ばした。

「……旧校舎」
時計を見ると、残された時間はあと○○時間○○分しかない。

急がないとならない。
……しかし、その前に行っておかねばならないところはないか?



『5、旧校舎』(追加)



僕は、迷わず旧校舎へ行くことにした。
「お願いだよ! いわないでね? 絶対に僕のことは内緒だからね!」
後ろで、細田が叫んでいる。
だが、あんな奴に構っている暇はない。
旧校舎へ急がなければ。



『1、男子トイレ』(追加)



男子トイレには、『小』用の便器が四つと、『大』用の個室が二つある。
……あまり捜したくないが、命がかかっているんだ。



三階『2、女子トイレ』(変更)
女子トイレには、個室が四つある。
どこを捜そうか?

女子トイレには、個室が四つある。
確か、旧校舎の女子トイレには花子さんが出るという噂を聞いたことがある。
でも、今の僕に怖いものは何もない。
時間はどんどん過ぎていく。

どこを捜す?



『3、手前の『大』用便器』(変更)
僕は、『大』用便器を調べることにした。
……まさか、この便器の中にあるなんてことはないだろうな。
くま無く調べた。

僕は、手前にある『大』用便器を調べることにした。
念のために、便器のなかに懐中電灯を突っ込むようにして、見てみる。



『4、人間の生と死に関する百日の動向』(追加)
福沢が窓の外に手を伸ばしたとき窓枠が折れた。
「きゃーーーーーーーっ!!」
福沢が窓の外に手を伸ばしたとき窓枠が折れた。



『1、わざと倒れる』(追加)
「絶望のうちに死んでいく奴らを見るのが、何よりの楽しみだったのにな。とにかく、責任は取ってもらうぜ」
「絶望のうちに死んでいく奴らを見るのが、何よりの楽しみだったのにな。とにかく、責任は取ってもらうぜ」

どくどくも、胸から血が流れていく。
……寒い。
体の震えが止まらない。

「でもまあ、おまえもなかなか楽しませてくれたよな、坂上」
日野はしゃべり続けている。
でも、もうよく聞こえない。
もう少しだったのに……。
僕は、夜明けの光を見られなかった。



『3、ポケットの中のドライバーを取り出す』(削除)



僕は、ワイシャツの中から命を救ってくれた窓枠を取り出した。
今にも折れそうな、こんな腐った木が、僕を助けてくれたなんて。
まさに、奇跡だな。
隠しシナリオ美術室にある清水さんの自画像



『2、聞かなくていい』(女用)
それでも僕が放そうとしないと見ると、脚を蹴りあげた。
「うっ」
腹に強烈な一撃。
僕はたまらず、しゃがみ込んでしまった。
「お前がしつこいからだぜ!」
そういって、また歩き出す新堂さんの背中を僕はにらんだ。
憎しみが、胸の中で急激にふくらむ。
何かにつき動かされるように、僕は駆け出した。

新堂さんは、話が終わったというように腕を組んで、私たちを見回した。
私は呆気にとられた。
「もう……終わりなんですか?」
「清水智子の話には、興味はないんだろ。それ以外の話は、用意していないんでね」

澄ました顔で、そんなことをいっている。
でも、清水さんの話が本当なら、その恐ろしい顔を見たっていう新堂さんも、危険なはずじゃないの。
「……新堂さんは、怖くないんですか?」

そう尋ねると彼はニヤリと笑った。
「俺だけは死なないんだ。
そのわけを教えてやろうとしたのに、お前が聞きたくないっていうからさ」
新堂さんだけが死なないわけ!?
「なんなんだよ、それ!?」
誰かが叫んだ。

きっと、さっき恐ろしい顔を見てしまった人ね。
新堂さんは、チラリと私を見た。
「聞きたくないんだろう。もう帰ってもいいかな」
返事も聞かず、もう立ち上がっている。
「ちょっと待ってください、新堂さん!」

「いやだね。
まあ、せいぜい命を大事にしてくれよな」
からかうようにそういうと、新堂さんはドアを開けて出ていってしまった。
「新堂さん!」
私はあわてて後を追った。

廊下を歩いていく新堂さんに追いついて、肩に手をかける。
新堂さんは、うるさそうに振り向いた。
「なんだよ。 もう用はないだろ?」
「私が悪かったです。 謝りますから、部室へ戻って話をしてください」
私は深く頭を下げた。

でも、私の頭の上で、新堂さんはクスッと鼻を鳴らした。

「もう遅い。 俺の好意を無にした罰だ。
清水智子の呪いを受けるんだな」
ひどすぎる!
私が一所懸命に謝っているのに、それをあざ笑うような、この態度。
カアッと、頭に血が上った。
「勝手すぎませんか!?
自分一人だけ助かればいいなんて!」

「うるせえな」
歩き出そうとする腕を、夢中でつかんだ。
「待ってくださいってば!」
「何しやがる、放せっ!」
新堂さんが腕を振る。
それでも私が放そうとしないと見ると、さらに強く振り回した。

「うっ」
その腕が私に当たる。
私はたまらず、しゃがみ込んでしまった。
「あ……!」
新堂さんは、困ったように立ち去ろうとした。

今のは、わざとじゃないと思う。 
だけど、謝りもしないで行こうとするなんて。

無防備な背中を突き飛ばす。
新堂さんがつんのめる。
そして。

…………ガツンと、嫌な音がした。
ずるずると力無く新堂さんが崩れ落ちる。
今まで新堂さんの陰で見えなかった消火器が姿を現した。

取っ手の部分がベットリと血で濡れている。
まさか!?
私は新堂さんの顔をのぞき込んだ。
頭から流れるいく筋もの血にまみれてまばたきもしない半開きの目。
私は、新堂さんを殺してしまった!?

周囲の景色がぐるぐると廻りだし、私は座り込んだ。

動かない背中を見つめる、ぼんやりした視界の中に、たくさんの人が駆け込んでくる。
騒ぎを聞きつけたのね。
でももう、どうでもよかった。
誰かが私に話しかけてきたけれど、その内容もわからない。

ただ私は、きっと送られるはずの牢獄の中にまで、清水さんの呪いは届くのだろうか……と、それだけを考えていた。



『1、本当に忘れた』


そういうと、新堂さんは立ち上がった。
怒ったような顔をして、ドアの前まで行ってしまう。
どうしよう、帰ってしまうつもりみたい。

私は……。




『1、放っておく』



私は、新堂さんが帰るのを見送った。
忘れたものは忘れたんだから。

勝手にいいがかりをつけて、怒って帰ってしまうなんて、ひどい人だわ。
私はあきれてしまった。
……でも、新堂さんが帰ったことでなんとなくしらけた空気が流れた。

これ以上話を続ける気にもなれなくて、結局私たちは、そのままお開きにしてしまった。

部屋に帰ると、私はベッドに寝っ転がった。
まったく、新堂さんのせいで、取材をしそこなってしまった。
近いうちにもう一度、みんなに集まってもらわなくては……。
そんなことを考えていたとき。

私は、何か奇妙な視線を感じた。
何かしら?
私は、起き上がって壁のポスターを見た。
…………目が合った。

私を見ているのはポスターだった!!
いや、それはすでに、私のポスターではなくなっていた。

正面向きのまま、目だけがギョロリとこっちを見ている。
この顔は…………。
私は悲鳴をあげた。
この顔は、さっき美術室で見たばかりの。
恐怖で大声をあげ続ける私の上に、顔がのしかかってきた。

目の前が真っ暗になる。
耳元に、なま暖かい息が吹きかけられた。

「さあ……あなたもいっしょに行くのよ」
これは、死んだ清水さんの声なのかしら?
その途端、私の両腕が上がった。
カラカラに渇いたのどを押さえつける。
そんな馬鹿な!

私の腕が、私を絞め殺そうとしている!?
だんだん気が遠くなる。
巨大化していく暗闇に身を任せた私は、最期の瞬間に冷たくなった私自身を見た。

その顔は、美術室で見た清水さんにそっくりだった………………。



『2、呼び戻す』



「新堂さん!」
私は立ち上がった。
「すみませんでした。
本当は見てしまったんです。
でも、怖くて……」

新堂さんは振り返った。
「いいさ、気持ちはわかるしな。 それじゃあ話を続けていいか?
清水智子の、もう一つの話なんだ」
もちろん、異論があるはずがない。
私たちが頷くと、新堂さんはまた、元の席に腰かけた。



『2、行かない』



新堂さんの話が終わった。

次を誰にしようかと思っているとき、部室のドアが開いた。
「こらお前ら、何やってる。
もう下校時刻だぞ」
見回りの先生だわ。

私たちは追い立てられて部室を出た。
せっかくの企画だったけど、邪魔が入っちゃしょうがないわ。
次回に続きをやることにして、私たちは解散した。

でも、みんなが帰った後も私は残っていた。新堂さんがいっていた、絵に関して気になることというのが気になったのだ。
新堂さんが気づいて、私が気づかないことなんてあったのかしら?

美術室のドアを開けると、絵はまだ同じ場所にあった。
そっと近づいてみる。
おかしなところを捜そうと、絵をのぞき込んだ瞬間。

絵の瞳が、ギラリと光った。
同時に手足がこわばる。
金縛り!?

「やっぱり来たな、倉田」
背後で新堂さんの声がした。
「お前は好奇心が強そうだから、ああいっとけば、きっと来ると思っていたぜ」

新堂さんは私の前に回り込んだ。
愛しそうに清水さんの絵を見上げる。
「彼女はこの中にいるんだ。
でも、ときどき生気を補給しなくちゃいけなくってな。
五人目になってもらうぜ。
…………俺の清水さんのために」

騙したのね!
そう叫ぼうとしたが、舌までしびれているのかピクリとも動かない。
その代わり、両腕が上がった。
いくら止めようとしても、意志とは無関係に私の首に伸びる。

今までの四人は、自分で自分の首を絞めていたのだという。
あれは、こういう意味だったんだわ!
自分の手に締め上げられ、私の意識は薄れていく。

「死んだ瞬間の魂は、一番のエネルギーなんだそうだ。 悪く思うなよ」
ゆっくりと倒れながら私は、だんだん新堂さんの声が遠くなるのを聞いていた……。