さーて、来週のシークレットガーデンSSは? 今週はハンスが風邪で寝込んでいる為、この僕、ウォルドが来週の予告をしたいと思いまーす。 最近ちょっとハンスのやつが調子にのってるから、お暇を出したわけじゃないよ。僕、そんな酷いこととかできないしね。ハンスの給料を減俸とか、そんな権限も無いし。 なんでもね、匿名でお爺様にお手紙が届いたらしいよ。ハンスがきちんと仕事をしてないって。一体誰がそんな酷いことをしたんだろうねぇ。 さて、今回のSSを振り返ってみようかな。 ……。 なんだか、とっても情けない姿しか無いんだけれど。 もっと、こう、僕が男前でかっこよくてブルーベルがメロメロになっているシーンとかないの? これじゃあ、益々ブルーベルが僕のことを男だって認識してくれないよ! ただでさえブルーベルに「ウォルドって男の子だっけ? 忘れてた、えへっ」(ウォルド視点)とか言われちゃうのに! ブルーベルの中での僕って、一体どうなってるんだろう。本気で不安になる時があるよ。 まぁ、ブルーベルが僕のことをどう思っているかだなんて、少しは理解しているよ。ただのお友達にしか見られていない、って。僕の好きとブルーベルの好きはきっと意味が違うと思うし。 それでも、僕は諦めない! いつかブルーベルをこの僕の魅力で夢中にさせるんだ! もう、僕がいないと生きていけない、ってぐらいに! 現状では僕のほうが、もうブルーベル無しじゃ生きられない状態になっているけれど……。 まぁ、そこは横に置いておいて。 ブルーベル、待ってて。この僕がいつか君を惚れさせるから。僕の情けないところなんて、目が眩んで見えなくなってしまうほどに。 【来週のシークレットガーデン嘘予告】 幼いブルーベルは目の前の少年によって、選択肢をつきつけられた。 「ブルーベル。選ばせてあげるよ。この僕と結婚して今すぐ僕のものになるか、借金を返済する為に一生僕の奴隷になるか。どちらがいい?」 ブルーベルは震えながら、その問いに答えた。 「しゃ、借金を返済するために、働きます」 「そう……。じゃあ、この僕のためだけに働いてもらうよ。まずは、そうだね。僕のために服を脱いで、このメイド服に着替えてもらおうか」 ブルーベルは言われた通り、メイド服へと着替えた。 「着替えました」 少年はブルーベルに抱きつくと、スカートをめくりあげて、その真下にある滑らかな太ももへと頬ずりをした。 「この、白い足、たまらないな。くんくんしたくなる」 「や、やめてください、ご主人様」 「この僕に口答えをするの? いけない子だね。そういう子には、こうだよ」 ブルーベルの胸に両手を当てて、淫らな手つきで揉み始める少年。 「あんっ、だめです、らめぇ、ごしゅじんさまぁ」 「僕に口答えをするの? 本当にいけない子だ。そういう子にはもっとお仕置きをしなきゃいけないね」 少年はブルーベルの胸へと顔を……。 「お坊ちゃま、何をなされているのですか?」 執事のハンスが声をかけた。机の前で羽ペンを握って羊皮紙に文字を書いていたウォルドは硬直してしまう。 「なっ、ハンス、そこで何をっ」 「お部屋の外から何度もお呼びしたのですが、返事がなかったので入りました。……ふむ、お坊ちゃま。こちらの文字のスペルが間違っておられますよ」 「え? どこ?」 「ここです。僕は強情なブルーベルの体をベッドの上へと押し倒し……、のところです」 ウォルドは文字を書き直した。 「有り難う、ハンス」 「ブルーベルお嬢様が遊びに来ておられますよ。そちらの羊皮紙は鍵付きの引き出しへしまわれたほうがよろしいかと」 「うん、そうだね……って、見ないでよっ、なんで普通に見てるんだよ! ばかばかばかっ」 ハンスはほのぼのとした表情で頷いた。 「ふふ、お坊ちゃま、大丈夫ですよ。秘密にしておきますから。このことは、私の胸にだけそっと秘めておきますね」 ハンスは微笑みながら部屋を出て行った。 ウォルドは泣きそうになりながら引き出しの奥へと羊皮紙を入れると、すぐにブルーベルを迎える準備をした。 【後日談】 ブルーベルと一緒にお茶を飲んでいる時のこと。 ブルーベルがラベンダーティーが入ったカップへ口をつけた時。 「私、ウォルドちゃんよ、うっふーん」 と体をくねくねさせながら女言葉で喋ったら、ブルーベルが口と鼻からお茶を盛大に吹いて、咳き込みながらカップに入ったお茶をテーブルの上へぶちまけた。 しまった、と思った時には既に遅く。 ブルーベルが落ち着いた後、ぶっ通しで三時間ほど説教をされた。 そして説教が終わる間際。 今度お茶を飲んでいる最中に同じことをしたら、僕の鼻の穴に指を突っ込んでグリグリしてから鼻フックするって言った。 目が本気だった。 ブルーベルを怒らせると怖いから、食事中は二度としないでおこうと思った。 |