Secret Garden 〜黒狼侯爵の甘い罠〜 | ナノ













Secret Garden 〜黒狼侯爵の甘い罠〜







【初夢】

「ブルーベル。お医者さんごっこをしようよ」
 その一言から始まる、ウォルドの謀略。
「お医者さんごっこ? どんな遊び?」
「僕が医者の役で、ブルーベルは患者の役をするんだよ。さ、服を脱いで。僕が診察してあげる」
 言葉巧みにブルーベルの衣服をするすると脱がすウォルド。
「全部、脱がないといけないの?」
「そうだよ。だって、そうしないと医者である僕がブルーベルの体を隅々まで診察できないだろう?」
「は、恥ずかしいよ」
「大丈夫。すぐに慣れるから」
 ブルーベルの大切な部分を覆っていた最後の布をとったウォルドは、ブルーベルを診察台へと乗せた。そして、ブルーベルの胸を両手で揉む。
「な、何をしているの?」
「胸の中に悪魔がいないか調べているんだよ。悪魔がいたら大変だからね」
 ウォルドはブルーベルの胸へと、唇を寄せた。そのまま吸い付く。
「何を、しているの?」
「味を確かめているんだよ。まずかったら大変だからね」
 するすると、ウォルドはブルーベルの股の間へと指を這わせた。
「何を……、しているの?」
「感度を確かめているんだよ。感度が悪かったら、感度が良くなるように調教しないといけないからね」
 ブルーベルの体を隅々まで診察し、触診し、堪能するウォルド。当然ながら、ブルーベルに逃げ場などない。
「やっ、ウォルド、やめてっ」
「ふふ、やめないよ、ブルーベル。さぁ、足を開いて。大丈夫、怖くないよ。僕がちゃんと穴を塞いであげるから。この、僕の太くて大きな栓でね!」
「ウォルドの、バカッ! ウォルドの小さいのなんか挿れられても、ちっとも嬉しくないもんっ!」
 ウォルドの息子は撃沈した。
 その後、彼の息子は二度と元気になることはなかった。

「ハッ!」
 ウォルドは深夜に目を覚ました。寝台からむくりと起き上がると、両手で顔を覆って項垂れる。
 そうして思い出すのは、少し前にブルーベルをからかった時のこと。羊の交尾を見たことある? というくだらない質問をしたばかりに、最終的に心を深く抉る言葉を告げられたのだ。
『可愛いなぁ、ブルーベル。君がそんなに性器に興味があるとは知らなかったよ。なんだったら、僕のを見せてあげてもいいよ』
『ウォルドの、バカッ! ウォルドの小さいのなんか見ても、ちっとも嬉しくないもんっ!』
 ウォルドは、未だに引きずっていた。ブルーベルに小さいと言われたことを。
「大きくなっても小さいままだったらどうしよう」
 ウォルドは人知れず、こっそりと泣いた。
 そして夜空の星に向かって、大きくなりますように、大きくなりますように、と祈るのだった。






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