視界に君がいること



「名前、朝だぞ起きろ」

「んー…ゆーすけ…?」


朝起きたら名前がいた。もちろん俺の部屋に

びっくりしたわけじゃないけどやっぱりな。とは思った。

夜中にいきなり眠れないとかいって俺のベッドに潜り込んできたような記憶がある気がする

その時俺は何日か徹夜を続けていて心身共に疲れていたからよく覚えていない。
たぶん名前も覚えていないと思う。


「…なんで優介が女子寮にいるの?」

ほら、俺の予想通りだ

「寝ぼけてるのか?」

「私は寝てますー」

「起こしてやろうか?」

「お姫様は王子様のキスで起きるんですー」

二言目から声がハッキリしてきたからもう起きているだろ、とツッコミをいれたかったが


「…したら、起きるんだな?」

「へ?」


びっくりしている名前にズイッと顔を近付け軽くキスをする。

最近構ってやれなかったからな…


「お目覚めはどうだよ?お姫様」

「…っ!ば、ばか!」


赤い顔を隠したいのか俺の胸に顔を埋める。

なんだか、幸せな気分だ…


たまには、名前の相手をしてやろうかな。



視界に君がいること
(あ、アカデミア…)(ちょ、優介早く言ってよ!)(今日サボらないか?)(え?いいの?)(そんな気分だからな)


title:Aコース
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