ハピバ千歳




年末、それは家族でいる時間だと私は思っている。だけど今年の年末は違う。私に初めて彼氏ができた。その彼氏がこの年末、12月31日に産まれているのだ。祝いたい、だけど彼はきっと大阪の寮ではなく実家に帰るだろう。


「会いたいんだけどな、」

「誰に?」

ぼけーっと窓を見ながら考えていたから白石の存在に気付かなかった。そんな千歳のこと考えてたのかと思うと少し恥ずかしい。


「あ、口にでてた?」

「もろに。どないしたん」

「いや、千歳の誕生日って年末でしょ?どうしようかな、って」

「あー、せやな。九州帰る言うてたわ、」

「やっぱり?」

「おん。たしか30には帰るらしいで」

「そーだよねー、」

「なんの話しとっと?」


肩に重みを感じた瞬間に千歳の声が聞こえた。お、もい、


「千歳、お前年末九州帰んねんなあ?」

「そうっちゃね、」

「ち、ちと!」

肩が重くて少し話にくいがこれを言わずしていつ言う。


「どうしたっと?」

「た、誕生日!ぴったりに電話する!元旦も、電話する、から無視しないでね?」


「、まっとぉよ。」


HappyBirthday!
(白石、)(なんや)(なんで名前はあんなにむぞらしかね?)(知らんわボケ、ノロケか)

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