日吉若ver.

「……ハグ、ですか。いや、別に引いてはいませんけど正直驚いてます。え、だって美桜先輩が素直になるの数えるくらいですし、あ、いや、責めてる訳じゃないですよ。たまにはいいもんだなあと思っただけで。は?あぁ、そうでしたね、ハグですか?別にいいですよ。というか大歓迎です。いつもそんな素振り見せなかったので俺は何もしませんでしたが若干不安でしたね。…なんでそこで跡部さんが出てくるんです?俺そう言うの一番苦手って知ってますよね?はぁ。だから泣かないでくださいよ、俺が泣かしたみたいになってるじゃないですか。困りますよ、ほら、きてください。ハグ、してあげますよ。…よくもまあそんなこと言えますね。恥ずかしくないんですか?そんなに嬉しかったんですか?…正直なのはいいこと、ですけど、俺も男だってこと、忘れないでくださいね。…ほら、すぐに赤くなった。え、なんでって、そんなの決まってるだろ。美桜は俺の恋人だからな。キスくらい当たり前だろ。あ?敬語?敬語のほうがいいんですか?べつにいいですけ
ど。なんですか、別に拗ねてませんよ!!ただ、先輩と隔てがなくなったようで嬉しかっただけですよ。な、なんですか、やめてください頭撫でるの。悪いですか、年の差なんて嫌いですよ。は?敬語いらない?さっきいるって言ったの美桜先輩ですけど?いいですよ、怖いんでしょう?俺が。…違うんですか?わかった。ただ、2人のときだけだからな?跡部さんや忍足さんにからかわれるからな。いつかは、敬語なしで話す。そしてやつらを動揺させるからな。そんときは付き合え、わかったな?」