幸村精市ver.


「え?なにそれ。俺にそんなことさせる気?ここどこだと思ってんの?みんなの前で?ハグ?へえ、俺にそんなことをさせるつもりなんだ…ん?ごめん、って…ごめんごめん、泣かないで?俺の意地悪がすぎたよ。ね?ほら、ハグくらいしてあげるから、おいで?よしよししてあげるよ。ほら、丸井も赤也も見てるじゃないか、だから嫌なんだ。こんな真っ赤になってる美桜を見せたくないんだよね。しかも無意識なの?たまに俺の胸に埋まるぐらいぎゅう、ってするだろ?そんときの俺の顔がいつも以上に緩んでるんだって。真田のセリフを借りるならたるんでるらしいよ。俺。どうしてくれるの?美桜は見えないかも知れないけどさ、蓮二なんていつも以上に手が動くんだ。わかんない?俺のデレデータとってるんだよ。つまり俺の弱味をつらつらと腹立たしいぐらい綺麗な字で書いてるわけだよ。わかる?もう、またそんな顔する。大丈夫、俺に逆らう奴はいないし、美桜関係で何か言われても俺は美桜に惚れてるからってにこやかに言えるね
。それでそいつの練習メニュー倍増は目に見えてるじゃないか。俺的にはそいつのためにもなるしいいんじゃないかって思うんだよね?あ、照れてるの?真っ赤だよ。まあ、つまり俺は美桜にベタ惚れな訳だからこれからはハグだけじゃなくてキスもしてみる…ってなんで逃げようとしてんの?俺拗ねるよ?言っただろ?俺は美桜にベタ惚れだって。俺のこと、嫌いにならないでね?」