黒子のバスケ(長) | ナノ




10:ジョーカー

赤司side

体育館内がざわつく。
自分達が疑ったあの女の子がジョーカーだと分かったからだ。

「今吉さん」
「探さんとアカンなぁ」
お互いに顔を見合わせた後に捜索班を3組向かわせる。
素直に体育館まで無事に来てくれる事を願いつつ今後の事を話し合う為に残っている各校の代表を呼んだ。


紫原side

2階の渡り廊下を歩いて特別棟に向かった。
飴をくれたからダルいけどあの子を探す。


ふわりと甘い香りがした。
お菓子があるのかもしれないと思ったら体が勝手に動いた。

「アツシ!?」
「おい、紫原!!」

家庭科室の電気がついていた。
ドアには鍵が掛かっていて開かなかったから叩く。

ドンドン!!

「ちょっと〜開けて、居るんでしょ〜」

ドアの磨りガラスから影が見えて鍵を開けてくれた。
ドアを開けるとお菓子の甘い香りが強くなってテンションが上がる。

名前聞いてないから分かんないけど女の子に机の上にあるマフィンを食べていいか聞いて一口食べる。

「おいしい」
『良かった…喉、詰まるよ』

コトリと音を立てて机に置かれた紅茶の香りに何だか知らないけど癒された。

2020.8.1.


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