ヒロアカ | ナノ




1

暑い日差しが照りつける中、自販機のボタンを押してジュースを取り出す。

『あっつぃ』

日陰に避難して教室に帰ろうとした時だった。
足元の小石に躓いて転んだ。

『痛い…あ。』
「…」

立ち上がろうと四つん這いになって片足を立てようとしたのが悪かった。
後ろに轟君が居た。
絶対パンツ見られた。
フリーズして固まる名前に轟は何もなかったようにして苗字の腕を引いて立たせた。

『轟君…なんていうか、ごめんね』
「気にしなくて良い」
『見た?』
「…」

沈黙は肯定って言うよね。
なんか見苦しいもの見せちゃってごめんね、と心の中で謝った。

2018.2.8.

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