ヒロアカ(長) | ナノ




2:婚約者

中学生になった名前は両親から婚約者の事を改めて聞いた。

名前の記憶から男の子の姿は曖昧なものとなっていてはっきり言って覚えていなかった。

「名前、くれぐれも粗相の無いように気をつけるのよ?」
『分かってるよ。お母さん…いってきます』

学校に着いてから教室に行き名前の一覧表を見る。

(轟…焦凍…あった。なんだ、同じクラスだったのね)

わざわざ教室に出向く必要がなくなって助かる。
ガラッ

赤と白の縁起の良い紅白の髪をした男の子を見て名前は笑顔を浮かべながら近寄る。

『初めまして。私は苗字名前と申します、これから宜しくお願いします。』
「お前がクソ親父が言ってた婚約者か。…必要以上に俺に近付くな、分かったな?」
『…っ、はい』

焦凍さんは私と仲良くする気なんてこれっぽっちも無い事が分かった。
チラリと見た焦凍さんの瞳の奥は憎しみに満ちているように見えて下手に刺激するのは得策ではないと私は口を閉ざした。
2018.2.14.

[ 3/16 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -