刀剣(長編) | ナノ




3

『こんのすけ前の審神者…私は亡くなったと言ったけどどうして?病気だったの?』
「いいえ、前の貴女様は殺されたのです。刀剣男士に…」
『刀剣男士?…まあいいや。どうして殺されたの?』
「前の貴女様は酷い方で刀剣男士を物として使い、自身の欲を満たす道具としても働かされていました。それが刀剣男士の怒りと悲しみを深くしていき…殺されたのです」
…なんて奴だ、前の私。
「詳しくは審神者パンフレットを御覧下さい。そして、この部屋からは出ないで下さい」
『…出たら?』
「刀剣男士に殺されるでしょう…前の審神者様は亡くなられた。ですが彼らは審神者様が生きている事に気付いてしまう。この部屋には結界が張ってあります内側から開けなければ外からは入れません」
『…そっか分かった』

そんな話をしている時だった。
遠くから数人の走る足音が聞こえたのは。

2017.12.08.

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