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えぇっと…どうしよ。
私は今まで刀剣達に酷い扱いをしてきた主と認識されてるんだから、のうのうと此処に居たら殺されるのでは?
だからといって私に抱き付く五虎退を無理矢理離せば五虎退を傷付けてしまうかもしれない。
「いい加減離してやらねえと大将、困ってるぞ」「薬研兄さん…あぅ…ごめんなさい主様」
『えっ、大丈夫だよ。謝らないで』
名前がにこりと笑うと五虎退の薄く涙が溜まった顔も笑顔になった。
もう姿を見られてしまっているからには一から説明する他無い。
私は大広間に刀剣達に集まるように言い一度部屋に戻った。
2017.12.31.
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