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担当者は私が入れ替わっている事に気付いただろうか?
歴史を守る為に戦う立場の人間が替わっていたら歴史は変わるのだろうか?
こんのすけは特に何も言わないから大丈夫なんだろうけど心配だ。
『あ…湯飲み…』
「俺が片付けるよ」
素早く清光が割れた湯飲みを片付けてくれた。
「主様っ」
か細い声が聞こえて振り向くと五虎退が眉を八の字にして名前を見ていた。
『どうし…ぐぇっ』
「僕、主様の傍に居たいです」
『え、あぁ。良いよ?』
きゅっと力を入れて強く抱き付く五虎退は私を主と認めてくれたのだろうか?
優しく頭を撫でると五虎退は顔を上げて笑った。
そして今更だが騒ぎを聞き付けた刀剣達が集まっている事に気付いた。
2017.12.31.
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