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転送ゲートが開く音がしこんのすけと担当者が部屋に入って来た。
担当者は私の顔を見るなり体を震わせ抱き締めた。
スッ
「主〜お茶入れて来たよ、休も……」
『す、ストップ!!清光ストップ!!』
清光はお茶を足元に置くと静かに抜刀した為、私は慌てて声を出した。
「いくらなんでも抱き付く必要ないでしょ?しかも政府の人間が」
目が全く笑ってない清光はまだ手に本体の刀を握っている。
急に担当者は清光の方を向いて乾いた笑い声を発した。
「道具ごときが何を言う?」
こいつは今、何と言った?
頭が真っ白になるのと同時に私の中で何かがぶちギレた。
2017.12.31.
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