キャラ座談会でお題:目撃情報・い組

「潮江先輩ですか?うーん…目撃と言っても特には…。おまえたち、なにかあるか?」
「あっ、はい!ぼくあります!」
「おお、佐吉。なんだ?」
「この間の決算のとき会計室で寝てしまって、明け方にうとうと目をさましたら、委員長がお一人で計算されてました!」
「おお…うーん…」
「いつものことじゃん」
「むっ、それだけじゃないぞ!多分皆を起こさないためだと思うけど、その時は潮江先輩そろばんなしで計算されてたんだ!」
「ええっ、すごい!暗算って三桁以上あってもできるんだ!」
「…団蔵、計算も頑張ろうな。あの時は徹夜が五日続いて、全員陥落してしまったからな。委員長以外は」
「起こさないよう気を使うくらいなら最初から寝かせてくれればいいのに」
「そう言うな。潮江先輩は我々が憎くて厳しくするんじゃない、より強くなるようにという親心なのだ」
「あ、そういえばぼく、この間先輩と町まで買い物に行ったとき親子に間違えられましたー」
「親子…。まあ先輩はやけに落ち着きがあるからな。私服だと特に…」
「な、なんでは組のあほが連れて行ってもらってるんだよ!ずるい!」
「へーんだ、来年度用の帳簿とかの買出しに行ったんだよ、一年分の帳簿なんて重くてとても持って帰れないから馬で運ぼうっておれが呼ばれたの。駄馬も御せない佐吉は黙ってろよ!」
「く、くそっ…!」
「こらおまえたち、喧嘩するんじゃない。佐吉は計算の面で頼りにされているだろ。勉強熱心だと先輩も仰ってたぞ。団蔵は実技と体力に関しては潮江先輩も褒めてくださっているから、もう少し丁寧に字を書くようにしような」
「はーい」
「はい…」
「ところで神崎、おまえはなにか…って神崎!?」
「い、いない…!?」
「探すぞ!委員会開始までには見つけなくては…!」
「か、神崎先ぱーい!」

「えー、立花先輩?」
「目撃って言われてもなあ…」
「前に茶店の娘さんに声かけられてたことくらいかな…」
「先輩もてるからね」
「へー、そうなんですかあ」
「さすが立花先輩!」
「町の人にもわかるんだな、立花先輩の優秀さと言うか、そういう雰囲気」
「なんというか、しゅっとされてますよね!」
「カラクリ作ってるときは子供みたいなのに〜」
「!?」
「へ〜」
「兵太夫、立花先輩とカラクリ作ったりするのか!?」
「いえ、前に古い設計図を見つけて、それがすごく面白かったんでぼくと三治郎とで見てたんです。そしたら立花先輩が、自分と食満先輩が三年生の頃に書いたものだっていろいろ教えてくれました〜」
「へえ…」
「く、くそ…!」
「教えてもらってたら食満先輩もいらっしゃって、そしたら先輩がたでこれはこうしようとか今ならこうできるって盛り上がって。食満先輩がここに鋸の刃をつけたら致命傷を与えられるって仰ったら、『それは面白い!』ってこう、手を打って笑われて…」
「ふ〜ん、いいなあ」
「くそ…!なんでぼくもその場にいなかったんだよ!」
「ほかの場所にいたからでしょ。まるっきりいたずら好きな子供みたいでした〜」
「先輩も伝七も、頼むからカラクリの内容が恐ろしい予感がすることに突っ込んでくれ…!」

*落乱世界の後輩が先輩に使う尊敬語がとても好きなのですが、特に潮江に対する三木ヱ門の副官ぷりは大好きです。会計はすごく体育会系ですよね。
作法は綾部と藤内がどんな感じなのかよくわからなかった…。学年が隣り合うと仲が悪いの法則はここにも当てはまるんでしょうか…。


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