02
壁に叩き付けられた背中と胸まで曲げられた足に加え、ギンギンに勃起した物を無理矢理に入れた孔から血が流れどこもかしこも痛くて堪らない。
痛さのあまりか視界が霞んできたし、俺の息子は小さく縮こまってしまっている。
「仕方ねェな…これじゃァなんも出来ねェからな、テメェのも良くしてやんよ」
『ぇ……あっ』
急に何をするのかと思えば萎えていた俺のを握り込んで扱き出したのだ。
不覚にも声を出してしまったのが恥ずかしく右手で口を覆った。
「お、いい声上げるじゃねェの!」
『っ…』
俺が声を出したことに気をよくしたのか楽しそうに笑うと強弱をつけて擦り出した。
『やめっ、あっ!』
「可愛い声じゃねェの、もっとよがれよォ、ほらほらァ」
『んあっ、ふっ、んんっ…』
「おォ?ようやくかよォ…」
『あぁ゙っ!?』
痛みと快感の境を行ったり来たりしている所に再び孔を押し広げるように物を埋め込まれていく。
息子を擦られ良くなった俺の体は、意識とは反してバクシーの物はずぶずぶと入り込んでまた息が苦しくなる。
快感はあっという間に激痛に塗り替えられてゆく。
『ああぁ゙!やめ、て…やめっ、おねが…い、っあ゙!?』
「テメェに拒否権なんてねェんだ、よ!」
『あぐっ、や、やだ……バク、シーっ、ぅ゙あ…』
「…は、可愛く鳴いてんじゃ、ねェよ……なまえ」
『っ………』
ドクリ、と中にザーメンを注がれ乱暴に引き抜かれる。
壁に背中を預けズルズルと地面に落ちていくと、まだ溜まっていたザーメンを顔に掛けられた。
抵抗する気力もなく視線だけを上げれば不気味な笑顔が見えた。
「なかなか良かったゼ、次もまた期待してるぜキッティちゅわん?」
『…次なんか、ねぇよ』
絞り出すように出た声は掠れていて相手の届いたかは定かではない。
「言った通り、見逃してやるぜ。俺ァ約束を守る男だからなァ?ヒャーハハハ!」
前髪を掴まれ見えた顔は愉快に笑って吐き気がした。殴りたい気持ちがあったが体中が痛くてそれ所ではない。
物を投げるように俺を地面に落とせば高笑いを上げながら俺の視界から消えて行った。
『………〈猫に嫌われろ〉…』
見えなくなったあいつを呪うように言葉を吐いてから、これからどうするかをぼんやり考えていた。
****
数日後、公園で引っ掻き傷だらけのバクシーが猫達に追われているのを目撃した。
END.
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