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「ジュリオー、ドルチェ食いに行こうぜ!」

「は、い…」

ジャンさんは、俺にとっての太陽。

まるで太陽のような輝く笑顔で微笑み、貴方がそばにいるだけで幸せになる。

汚れきった俺には眩しすぎるくらいの輝きを放つ貴方を見ているだけで目が眩むけれど、心が温もりで満ちていくのを感じる。

『ジュリオ、ちょっと付き合ってくんね?』

「はい、」

なまえは、俺にとっての月。

太陽の光を浴びて暗い夜にぽっかりと浮かび上がるあの月のように、貴方は静かに見守ってくれる。

降り注ぐ青白い光は、俺の汚れた部分を浄化してくれるような錯覚を覚え、俺の物にしてしまいたいと思う。

二人は、俺の世界の全てであり、かけがえのない大切な物だ。

手に入れようとしても遠すぎて届かない、それでも焦がれ続けるこの想いは、何なのか…おおよそ見当はついている。

しかし、その想いが叶わないものとは、目に見えていた。



*****



「なまえー、コーヒー淹れてー」

『はいはい』

「あの…手伝い、ます……」

『ありがとジュリオ』

「早くなー」

書類のサインを書き続けるジャンさんのワガママに二つ返事をしてホテルのフロントに向かうなまえ。

そんな彼の後を追って一緒に下へ降りていく。




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