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「おはよう、マイハニー…よく眠れたかい?」

「ダーリンのせいでクタクタよ」

気怠いながらも瞼を開けるとスッキリした面したベルナルドが隣に寝そべって俺の髪を指で遊ばせていた。

「……もう朝か…?」

「いや?まだ真夜中だよ……さぁ、もう一眠りしよう」

そう言ってベルナルドの腕が頭の下へと差し込まれ、壊れ物を扱うように優しく抱き締められる。
つられるように俺もコイツの背へと腕を回して抱き枕の代わりを務めてもらうことにしようと思う。

ちゅっ、

定位置に頭を預けてすり寄ると額に響いたリップ音。
見上げると何とも幸せそうに目元の緩んだベルナルドが俺を見つめていた。

「ナニ」

「いや、愛しいと思っただけさ」

「またそういう、恥ずかしげもなく言いやがって…」

「本心だから仕方がない」

呆れて何も言えなくなるとはまさにこの事だ。
言い返す言葉も諦めて、寝る体勢に入った俺の額にまた降ってくるキス。

それが何だか妙に胸に染みてじんわりと甘く広がっていく。
心地好い感覚を甘受して、目の前にある胸板へと唇を寄せた。

「おやすみ、ジャン」

いい夢をと優しく告げるベルナルドの声を耳に、押し寄せてくる睡魔の波に逆らう事なく呑み込まれた。




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