25/25





「…ッ、…ハァ…ぁっ……ジャ、ン…!」

息を荒げたアオイの様子にこっちまで興奮してくる。
自らの股間へと手を伸ばしてみれば、布を押し上げて外から見ても起立してるのが分かるほど反応していた。

「誰か…来たら……ッ」

「…んっ、……こんな小屋の裏なんて、誰も来やしない…って……」

俺ってすげー……
男の、おんなじモン口に含んでしゃぶって舌這わせて、それなのに全然嫌じゃねぇ。
まぁアオイちゃんのだしな、汚くも思わないし……どっちかっていうと、美味くすら感じるから不思議だ…

下品にジュルジュルと音を発てながらしゃぶっていると、アオイの手が耳朶を掠めて髪へと指を絡ませてくる。
それだけで快感が背骨を伝い、鼻にかかった声が漏れてしまう。
もう、たまんない…
自身を取り出してアオイのをしゃぶるのと連動させるように扱いていくと、アオイの吐息や切羽詰まった声も相まって思考が溶けそうになった。

「ジャンっ、もう離して…ッ」

「やら…ぁ、ふ」

「バッ…いいから、離してくれ……ッ」

「何れ…?気持ち、いくない?」

「は…っ、く……、良すぎて…もう、出そ…っ」

恍惚の表情で見下ろされ、下腹部がジンって熱くなるのを感じた。
目が合ってそこからもう限界だと訴えてきているのが分かり、俺は口に含んでいるモノを吸い上げ、鈴口を舌先でチロチロと刺激する。
しゃぶって擦り上げて、そうしているとアオイの手が髪を少しきつく握ったのが分かった。

「ぁ…出る…ッ、ジャン!」

「ふ…っく、ンンッ…!!」

アオイが俺の口の中に吐き出したのと同時に、俺も地面へと精を吐き出す。
最後の一滴まで搾り取るように口を窄めて吸い上げると、小さな声でアオイが鳴いた。
零さないようにそこから口を離す。
口腔内に広がる青臭く、何とも言い難い臭いに一瞬眉をしかめたが、愛する男のモノだと思えば吐き出すのが勿体なく思える。

「…はぁ、…ジャン、吐き出して…」

髪を掴んでいた手が優しく頭を撫でて、滑るように頬へ流れる。
達したばかりの身体は敏感で、そんな微かな触れ合いですら身を震わせる俺は、アオイを見つめたままゴクンと嚥下してみせた。

「…な…っ、飲んだ……の……?」

「ゴチ」

信じられないと言いたげに目を見開いたアオイにニンマリ笑ってそう告げれば、何とも言い難い表情をしていたが、俯いた拍子に動きを止めた。
どうしたのかとその視線を辿っていくと、そこには先程俺が吐き出したばかりの欲の痕跡。
そして固まる俺を余所にアオイは精液まみれになった俺の手を掴むと、顔の前まで持ってきてマジマジと見つめてきた。
やめてくれ、めちゃくちゃ恥ずかしくて居たたまれない。

「まさか、服で拭う気じゃないよね?」

「カピカピになんのは、ちょっとな」

「うん……だよね」

すると何の躊躇いもせずに、アオイが舌を俺の手に這わせてきてビクッと身体が跳ねる。
ピチャピチャと、掌を綺麗に舐め取った次は指。
しゃぶるように一本ずつ丁寧に口に含まれていく。
熱いアオイの柔らかい舌が絡みついてきて、知らず知らず俺は息を荒げていた。

たまに細められたアオイの瞳と目が合うのだが、それが何ともセクシーでエロチックで……なんつーかもう、格好よくて目が離せなくなる。

「アオイ……」

「ん……、ご馳走さま」

チュッと音を発てて離れていた口が、緩やかに弧を描いて手が離される。

「まずかったろ?」

「別に気にならなかったかな?それにお互い様だろう?」

…ジャンのだしね、と笑ったアオイにドキッとして、速まる鼓動を誤魔化すようにそっぽを向いた。

「……なんかスッキリしたら眠くなってきたなぁ」

「昼寝でもする?」

誤魔化すように俺が言った言葉を聞いたアオイは、提案したかと思えばもう歩き出していて、俺も駆け寄って隣を歩く。
アオイの横顔を見つめて腕へと手を絡ませてみる。
するとアオイは絡ませた俺の手に触れて柔らかい笑みを向けてくれて、俺はそれに安堵すると彼の肩へと額を擦り寄せた。

「そうねぇ……ダーリンの腕で、寝かしつけてもらおうかしらン?」

「ハハッ、なら二人で熟睡だねプリンセス」

アオイは小さい頃から俺を抱き締めて寝ると安心して眠れるらしく、それは今も変わらないらしい。
普段は睡眠浅いらしいけど、嘘なんじゃねぇの?ってくらい安眠してる。

他愛ない話を交わしながら、誰にも邪魔されず二人寝れる場所へと、俺達は向かった―………




[ 25/25 ]

[*prev] [next#]


[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -