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柔らかかったアオイのモノが段々と硬度を増し、タマも一緒に扱いてやれば完全に勃起した。
「ジャ、ン……ッ」
ツキンと、胸の奥に痛みを感じた。
誤解を解きたかったのに、これではまるで逆だ。
より誤解を招いた上に、信頼も失ってしまった……
もうきっと、アオイは俺を見てもくれなくなるだろう………
「…バカ、じゃないの…ッ?泣くほど嫌なら、しなきゃいい…のに」
そう言ったアオイは俺の手を放させ、ズボンを引き上げて着乱れを直すと俺の目線に合わせるように屈み込み、小さく溜め息を吐きながら優しい手付きで髪を撫でてくる。
何故そうするのか理解出来ずアオイを見つめていれば、苦笑されてしまった。
「泣かないで、ジャンに泣かれると困る」
「…なんで?」
「胸が痛むから……けど、ジャンのおかげで根回しが台無しになったよ…どうしよ」
ハァ…と苦笑したまま肩を落として溜め息を吐いたアオイに、目を見開いた俺は一瞬固まった。
「根回し、って……まさか!ロイドを手駒にしようとしたのかよ!?」
「そのまさかだよ。もしものためってね……ホラ、もうしないって約束するからさ、先行きなよ」
「嫌だ」
立ち上がった俺とは対照的に屈んだまま動かないアオイは俺を見上げると、困ったように頭を掻いて俯く。
そんなに…一緒にいたくねぇのかよ……
「大丈夫だって、本当にもうしないから」
「…そんなに、俺といたくねぇの……?」
「まったく、いつからお兄さんの言う事を聞かない子になったんだか……………そんな気無かったのに、ジャンが煽ってくれたおかげで…ね、ホーラ、分かったら先行って」
わざとらしく肩を竦めたアオイにムッとすると少し間を措いて、照れくさそうに自身の股間を指差して言ってきた。
そこまでされて分からないわけではないが、俺の手淫でと指摘されたら一気に顔が熱くなる。
俯くようにして赤い顔を隠すとアオイが心配そうに覗き込んできていた。
「……ジャン?」
「責任、取ってやるよ……」
「いいって!自分でヌけるし……それに、お前は………」
慌てだしたアオイはゴニョゴニョと口ごもって目をさまよわせていて、今朝の事を言っているんだと瞬時に理解出来た。
「ベルナルドとはそーゆーんじゃねぇっての!ありゃイヴァンの奴がコソコソして俺らの事見てたから、からかっただけだ!」
「え?そうなの?」
「俺アオイには嘘吐かねぇって」
「そ…っか……うん、分かった…信じるよ」
信じてもらいたくて屈んで目線を合わせれば優しく笑んだアオイが触れてきて、未だに濡れている目元を拭ってくれた。
「信じてもらえて何より……んじゃ、責任取らせてもらいま〜す♪」
「ぅえぇ〜ッ!?」
焦るアオイにニンマリと笑ってやった。
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