FFの雲さん
2011/09/11 06:55


朝、小鳥の囀ずりを遠くで感じて覚醒しきれていない頭を他所に、身体を起こした。
隣で寝ているはずの温もりに触れようと手を伸ばしたが、それに触れる事は叶わなかった。
皺になったシーツを見つめて、のそりとそこから立ち上がる。
いつもなら小さな気配だけで目を覚ますのに、余程疲れていたのかとまだ眠さの抜けきらない頭で考えた。
寝室を出てリビングへ出ると何とも可愛らしい鼻歌が聴こえてきて、自然と顔が綻ぶ。
音を発てないよう慎重に、リビングからつながるキッチンを覗き見れば楽しげに料理をしている俺の想い人。
ゆっくりと近付き、包丁を手放したのを確認して腰へと腕を回した。
すると途端に跳ねる肩。
クスリと一つ笑って耳元へと唇を寄せた。

「おはよう、いい朝だな」

文句を言おうと振り向いたそれに、俺は微笑み口付ける。
名残惜しさを感じながら、離れた唇。
次にみたその顔は朱色に染まっていて、こんな日がいつまでも続けばいいとそんな事を思う。



アンタと迎える朝は、いつだって胸が踊るんだ。





7相手に新婚生活的なモノを。
雲さんにデレて欲しかっただけなんです(*^^*)
お相手は誰でもイケるようにあえて伏せてみました。
DDFFのキャラでもよし、夢小説的に読むもよしです(*^^*)

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