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「もしこのままうまくいったとします。」

「何がだ。」

「私たちとあやめたちがです。」

「あぁ。」

「それで、お互い結婚するとします。」

「おぉ…。」

「私たちの関係は?」

「………は?」


みやこの言葉に、開いた口がふさがらない。
結婚しようがしまいが、俺らの4人の関係は変わらないだろ?


「だからー、隆文先輩は私の旦那さまであやめのお兄さんで兄さんの義弟なんですよ?
で兄さんはあやめの旦那さまで私の兄さんで隆文先輩の義弟なんですよ?
矛盾ですよ、矛盾。」

「そんなこと、考えたこともなかった…。」


というか、みやこからそんな話が出てくると思わなかった。
それは声に出さなかったけどみやこは伝わったようで、頭を撫でてやる。
こうすると大人しくなるからかわいいヤツだと思う。


「でも、まぁ。」

「隆文先輩?」

「なんだかんだ俺らは変わんねぇんだろうし、肩書きなんか気にしなくていいだろ。」


頭を撫でてた手を後頭部に回して、そのままそっとデコにキスする。
それだけで真っ赤になったみやこに、笑いながらまた頭を撫でてやった。





(「っ、」)
(「慣れろって。」)
(「…がんばりマス。」)




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