「こうなると思ってたんだよ。」
「あはは、は、」
せっかくだから、4人で買い物に行こう!
確かにみやこはそう言った。
だけど俺の予想は的中。
白鳥兄妹が自分の思うがままに行動して2人が行方不明、と。
しかもあいつらに電話かけても出ないときた。
「お兄ちゃん、落ち着いて、ね?」
「あやめ、」
「とりあえず探そう?」
兄である俺がいうのもなんだが、こんなときは特にあやめが天使にみえてくる。
癒しだ、癒し。
夜久も癒しっちゃあ癒しだが、部長が怖ぇ。
「みやこと弥彦先輩、一緒にいててくれると楽なんだけどね。」
「ま、なんだかんだあいつらも仲いいからな、大丈夫だろ。」
「ふふ、そうだね。」
思い出したのか、柔らかく笑うあやめ。
みやこと騒がしく過ごすのも好きだが、たまにはあやめとこうするのもいいな、なんて。
そんな柄でもないことを考えたとある日の昼下がり。
(「隆文先輩いいい!」)
(「ぅお?!」)
(「ふふ、弥彦先輩が2人いるみたい。」)
(「あやめちゃんんんんんんん!」)
(「……噂をすれば、ですね。」)
(「よかった無事だったあああああああ!」)
(「こいつらうぜぇ!」)
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