「お待たせー!」
「ごめん、待った?!」
「待たせたな。」
「ううん、みんなお疲れさま。」
部活が終わって、外で待ってるあやめの元に急いだ。
そしたらちょうど兄さんや隆文先輩も出てきたとこで。
「んじゃあ、そろそろ帰りますか。」
「私あやめの横ー!」
「あっ、こら!」
「まぁまぁ白鳥。
お前はいつでも隣なんだからたまには譲ってやれよ。」
「ぐぅっ、仕方ない。」
隆文先輩のおかげで、あやめの隣を死守。
苦笑しながらも楽しそうなあやめにホッとした。
「あ、手ぇ繋ご!」
「ん、いいよ。」
「なっ!」
「兄さんも、手ぇ繋ぎたかったら隆文先輩と繋げばー?」
「勘弁してくれ。」
「お、俺だってなんで犬飼と…!」
必死な兄さんをわざと指差しながら笑う。
まぁその指はあやめに怒られたからすぐおろしたけど。
夕暮れの中、そんな何気ない時間を過ごす。
こんな毎日が、どうかこれからもずっと続きますように。
私たちの方程式
(他の誰でもない、私たちがイコールで結ばれる。)-fin-
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