「あ、やっと帰ってきました…ね……。」
翼くんと会長さんに連れられて、生徒会室にくれば、綺麗な顔をした人と目があった。 その瞬間、その人は言葉をとめて会長さんと翼くんという順番で睨む。 わぁ、怖い。
「……どこで拾ってきたんですか。」
「ぬ、瑞紀は確かに小動物っぽいけど、れっきとした人間なのだ!」
「そういう意味ではありません。 すみません、……えっと確か支倉さん、でしたよね?」
「あ、は、はい!」
キッと強く翼くんを睨んでから、ふわっと柔らかい笑顔を浮かべる彼。 あ、よく見たら先輩だ、この人。 年上の男の人だけど、こんなに綺麗に笑うなんて羨ましいなー、なんて。
「会長と翼くんが申し訳ありません。 もし、よろしければお茶を出しますがいかがですか?」
「え、あ、じゃあお言葉に甘えて……。」
「ぬ、俺ココア!」
「俺はコーヒー。」
「2人の分はありませんよ。」
先輩の迫力?に押され気味になりながらも頷いたら、翼くんや会長さんもと頼む。 けど、先輩は怖いくらいの笑顔で断った。 もしかして、この生徒会では会長さんよりこの先輩のが絶対なのかな?
(「あ、おいしい…!」) (「よかったです、おかわりもありますよ。」) (「はい、ありがとうございますっ!」)
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