あれからずっと、梓くんの考えてることを考えてみるけどさっぱりわからない。
やっぱりバカにしたのがそんなに腹立ったんだろうか……。
となるとボコボコ、いやでも梓くんが例え私と言えど、女に手をあげるかどうか。
「さっきからずっと、うんうんうんうんうるさいよ。」
「ひぎゃ!」
いきなり振り向いたと思えば、ずびしとチョップをかます梓くん。
あれ、やっぱこれ殴られるパターン?
「何、1人で百面相とかイタいよ瑞紀。」
「ヒドい…!」
鼻で笑うオプション付きで言う梓くんに涙目。
もしかしたら殴られるだけじゃなくて、こうして精神的ダメージを与えるつもりなんだ。
もうやだ、放課後こないで。
(「まぁた変なこと考えてるだろ、瑞紀は。」)
(「……うっ、」)
(「え、何で泣く?!」)
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