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ある日、医者から告げられたのは私が生きれるであろう残りの時間。
私の体はポンコツらしくて、よくて大学を卒業するくらい、つまり22歳で私の短い生涯は幕をおろすとのこと。
未だに解明されてない難病なため、治療はできないんだって。

親はそれを聞いて泣き崩れた。
どうしてこの子が、なんて私に聞かないでよ。
そんなの、私だって知らない。

しばらくして立ち直ったのか、普通に働くようになったものの、私を腫れ物のように扱った。
それから私になんでも買い与える。

そんな毎日がイヤで、中学3年だった私は星月学園という全寮制の学校に目をつけた。
田舎にある学校らしいから、きっと空気はいいだろうし、何より気を遣い遣われる親がいない。

私は必死に勉強して、そこに入る切符を手に入れた。
後悔なんか、ない。





(「じゃあ、いってくるから。」)
(「しっかりな。」)
(「なにかあったら、帰っておいで。」)
(「……うん、いってきます。」)




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