「……疲れた、かも。」
寮の自室で、小さくため息をつく。
あんなに誰かと関わったのは、結構久しぶりかもしれない。
「薬、飲まなきゃ。」
そう言って水をコップに入れ、引き出しにしまったたくさんの薬を取る。
治らない病気に蝕まれた私は、こんなのに頼らなきゃ発作を起こしてしまう。
「………。」
1人でいると、たまにいろいろ怖くなる。
死と隣り合わせの生活はあまりにも残酷で、それを知った周りの態度にも心は傷を負っていた。
「……生徒会のみんなには、バレないようにしなきゃな。」
薬を飲んで、ぽつりと呟く。
少しでも居心地がいいと感じてしまったあの場所を、実家のようにはしたくない。
「……もう、寝よう。」
小さな決意を胸に、私は少し早めに寝ることにした。
明日からはちゃんと笑って、周りに悟られないようにしなくちゃいけないしね。
(「(……あ、会長って確か星詠み…でも過去まではわかんないよね。)」)
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