「……どうしよう。」
生徒会室の前にて。
とりあえず、会長に会うにはここが1番だと思ったんだけど……どんな顔で何て言えばいいんだ。
うんうん、唸っていると急にドアが開いて、そこには。
「か、いちょ、」
「お前、いつまでそこにいるんだよ?」
笑いを漏らしている会長がいて、中に入るために道を開けてくれた。
もしかして、ずっといたのバレてた…?
「いつから、」
「星詠みでお前がくるのはわかってたからな。
ドアに意識を集中してたら案の定お前がきて、ずっと待ってたのに入らねぇし、笑った。」
そう言って、焙じ茶でいいか?って笑う会長に、なんだか複雑な気持ちになる。
見透かされてる感じが、イヤだけど、会長ならいいかなって思う自分がいて。
余命宣告されてから、こんな気持ちになったことなんかなくて、ぎゅっと手を握りしめた。
(「ほら、ボケッと突っ立ってないで座れよ。」)
(「失礼、します。」)
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