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目が覚めたら、中庭の芝生の上で寝ていた。だんだん意識を戻してく。お昼を食べてる途中で急激な睡魔に襲われて、そのまま寝ちゃったんだった。今日のお弁当は唐揚げだー!って嬉しいあまりそれが顔に出てたらしく、みんなの中でめったに笑わないキャラになってる私はみんなに騒がれるのが恥ずかしくて今日は中庭に来たのだった。なんでそんなキャラになったのかは分からないし、寧ろ笑いのツボが浅い私は過ごしにくいったらありゃしない。というか唐揚げ食べずに寝ちゃったよ。


「名前先輩」
「わ、木ノ瀬!?」
「すごい頭ですよ」
「ありがとう」


唯一、私がよく笑う人というのを知っている一年下の後輩、木ノ瀬梓。すごい頭?触ってみれば芝生がついているのかガチガチした。ブラシ教室だし、最悪。


「どうしてここにいるんですか?」
「お昼から寝てたんだーあ、そこのお弁当取って」
「はいどうぞ。」
「あぁありがと、ってぶぶ、っえ?え?待って、え、ちょ木ノ瀬その前髪どうしたの!??」


前から綺麗にそろってた前髪が、以前より短くなって、だんだん左から斜め上にあがっている。


「あっははははは、なにそれ!ヤバいって!」
「先輩笑いすぎですよ」
「ひー、ひー、写メ写メ!どうしたのそれ」
「部活で切られたんですよ、犬飼先輩に」
「犬飼くん?犬飼くんナイスグッジョブ!!!」
「おー、だろ」


え、犬飼くん?!


バタークリームは眠らない


(まじナイス髪型だよー)
(だよな!てか苗字って笑うんだな)
(私?本当はこんな感じだよ)
(あれ、僕の居場所、…)


title by ごめんねママ



*柚木さまより、相互記念にいただきました!

ありがとうございます!



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