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夢を掴んだ梓の邪魔はしたくない。

ずっとそう思ってきたからか、なんだか最近は調子が悪くて。


「ねぇ、名前。
ほんとに大丈夫なの?」

「大丈夫、大丈夫!
梓は自分のことだけ考えてくれたらいいの!」


宇宙に行く日が決まった梓の足枷にはなりたくない。
その一心が今の私そのものだった。


「でも、ほんとに具合悪いならちゃんと病院に行ってね。」

「はーい、でもほんとに大丈夫だよ?」


そう言っても、私の頬に手を添えながら心配そうな顔をする梓。
嬉しいのと申し訳ないのとが綯い交ぜになる。


「……わかった、じゃあ今日のお昼に病院に行ってくる。」

「ん、そうして。」


おデコにちゅっとかわいらしい音を残して私から離れる梓。
少しの名残惜しさを感じながらも、見送って。

お昼に行った病院で、妊娠が発覚するのはまた別のお話。



幸せの吉兆
(私のお腹に宿った新しい命、梓は喜んでくれるのかな…?)



*61116hitを踏んだきくちゃんへ捧げます。

結婚は前に何かで書いた気がするので、妊娠ネタで、梓くんにしました!
琥太にぃはムリだった、梓くんもムリだったんだけどね…。
妊娠ネタっていうかただ梓くんが心配してるだけなったっていうか……面目ない…。
書き直しはいつでも受け付けるから!


きくちゃんのみお持ち帰りください。




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