「なぁなぁ、佳乃!」
俺が佳乃に懐くのに、そんな時間はかからなかった。 あまり他人と関わろうとしない俺が、毎日楽しそうにしているのをみたじぃちゃんとばぁちゃんは喜んでて……俺は、それも嬉しかった。
「今日は何作ったの?」
「ぬははっ、見てからのお楽しみだぬーん!」
キラキラと目を輝かせる佳乃のために何かを発明するのが好きだった。 俺のやることで笑顔になる佳乃が、かわいいと思った。
それはいつしか募りに募って。 俺はいつの間にか佳乃が好きになってたのに、気付かなかった。
(「わ、すごいっ…!」) (「ぬははっ、天才の俺にできないことはないんだぞ!」)
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