次の日。 朝一で月子に会った。
とりあえず、いろいろ迷惑かけた、し。 逆恨みでヒドいこと、いっぱい言ったし。
ぎこちない、そんな謝罪だったのに月子は笑って許してくれた。 それに、私や哉太のこともおめでとうって言ってくれた。 まだ、ちゃんと笑い合えるのはムリでも、少しずつ友だちになれたらいいな、なんて。
「お、ちゃんと言えたのか?」
「……うん、言ってきたよ。」
「なんだ、やっぱ俺も一緒に行った方がよかったのか…?」
「ううん、大丈夫だったよ。 それに自分でやったことなんだし。」
浮かない顔をした私を見て、そう声をかけてくる哉太にそう言った。 確かに哉太の気持ちは嬉しかったけど、1人で行かなきゃダメだって思うし、ね。
「…好きだよ、哉太。」
「な、なんだよ急に、」
「言いたくなったの!」
ぎゅっと哉太の手を握りしめた。 哉太は真っ赤になりながらも握り返して、俺も好きだ、なんてはにかむ。
まだちょっと照れくさいけど、幸せ。 これからもこの幸せを噛み締めていけるんだと思えば、今までのツラいこともいい思い出かもしれない。 なんて、ね。
ちぐはぐラプソディ (たくさん遠回りをしたけど、ちぐはぐな私たちの関係は新しい関係になって紡がれていく。)
-fin-
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