※病んでます、注意!
薄暗い部屋の中、私は目を覚ました。 寝て、起きて、ご飯食べて、また寝て。 毎日それの繰り返し。
「おはよう、名前。」
「錫也……おはよ。」
「よく眠れたか?」
ご飯を持ってきてくれた錫也は、そう聞きながら後ろ手でドアを閉めた。 私はゆっくりと起き上がりながら小さく返事をする。
「ははっ、髪ぼさぼさだぞ?」
「ん、あとで直す。」
「また寝るくせに。」
笑いながらご飯を差しだす錫也。 それを笑顔で受け取った。 錫也のご飯はおいしいし、笑顔をみせれば錫也はくすぐったそうに笑う。 その顔が、すごく好き。
「たくさん食べろよ?」
「でも、太っちゃうよ。」
「柔らかい名前も好きだよ?」
「ばか。」
笑顔でさらっと言う錫也に照れてしまう。 でも、やはり体重は気になってしまう。 ずっと外に出てないから、運動なんてちっともやってない。 ちらりと錫也を見れば、笑顔で首を傾げていて。 きっと「外に出たい」なんて言えば怒られちゃうから、かわりに「ご飯おいしいよ」って言った。
「好きだよ、名前。」
「突然だね?」
「急に言いたくなったから、さ。」
「ふふ、私も好き。」
頭を優しく撫でてくれる錫也にそう言って笑えば、「知ってる」って言いながらキスしてくれて。 ご飯は少し冷めちゃうけど、そのまま錫也のキスに堕ちた。
籠の鳥 (あなたがいるなら、それでもいいの。)
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